産業界との協力授業
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実践事例
電池を通して学ぶ私達にできる環境・リサイクル活動
実施した教育機関・生徒数・実施日

■高知県須崎市立 須崎小学校

学年

クラス

生徒数

実施日

合計授業時間

6年生

2クラス

54名

平成12年12月6日、7日

2時間15分(全体授業4時間30分)


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実施した教科・単元

■高知県須崎市立 須崎小学校

学年

教科名

単元

第6学年

総合的な学習の時間


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授業概要

■概要

・普段の授業では接することが少ない体験が得られる。
・普段は見過ごしている『電池のいろいろなこと』について学ぶことができる。
・電池の種類や電池のしくみ、正しい使い方、正しい捨て方、等普段は見過ごしている事を実物資料や製作体験等を交え、楽しく学ぶことが出来る。
・企業の現場で行われている事項を学ぶことができる。
・電池の製造工程や再生される過程を学ぶことができる。
・身近なリサイクルについて学ぶことができる。
・電池の正しい捨て方や電池の回収ボックス活動に気づくことができ、実践する動機づけとなる。
・普段何気なく捨てているゴミがリサイクルできることに気づくことができる。
・また、自分達の地域のゴミのルールやそれを遵守する理由を理解することができる。

 

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授業のねらい

高知県須崎市立須崎小学校6学年では2001年度の総合的な学習の時間の通年テーマを「すてきな町すさき」として「みんなが暮らしやすい町」について福祉と環境のニ側面から考え実践する指導案を立てている。当該授業では「環境・リサイクル」の面から、子供達に身近で、実践活動にも参画しやすい「電池」を題材として学習を進めた。
     
  全国的にも新学習指導要領「総合的な学習の時間」の重点課題例として環境があげられており、またそのなかで体験・自ら実践できるテーマとして「ごみの分別・リサイクル」は普遍的テーマである。自ら学び考えるためには「何故分別をするのか」即ち 物の構成や製造・解体過程の理解、それが資源として再利用できること、自分たちもその過程に参加でき、貢献度を実感できる等の理解が得られれば、より環境活動実践へのモチベーションを高められる。
     
  本授業ではマルチメディアの動画・静止画を使いながら、電池の種類、バーチャル工場見学で電池の製造過程・再生過程を見学する、また手作り電池実験キットを用いて実際に電池を作成して、電池の構造やしくみを理解する、電池の正しい捨て方等を学びながらリサイクルについて体感し、自らゴミや環境問題を意識してゴミの分別や環境のために出来ることを実践するような意識付けにすることをねらいとする。

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授業内容

実施単位

テーマ

1時間目

電池の種類と名称


実施場所

高知県須崎市立 須崎小学校

実施時間

45分

講師

松下電池工業株式会社

使用教材

プロジェクター投影用教材(メイン教材)

実物資料

電池の実験キット

ワークシート教材

その他参考資料


授業の進行・内容
授業の様子

■進行
全2日間(産業界講師実施。1日目は2コマ 2日目は1コマ計3コマ)+1日(学校実施 2コマ)の4日間を各クラス毎に行った。

学習形態:各クラス 4〜5名のグループに分け実施

■内容
電池は大別して38種類、詳細には4000種類もある。電池の大分類として、マンガンやニカドのような化学電池(一次電池、二次電池)太陽電池等の物理電池等多種多岐にわたる電池があることを紹介する。代表的な電池の名前や特徴を実物(マンガン電池・ボタン電池等)や、プロジェクタに投影した構造図などを提示しながらわかりやすく紹介する。

■電池の歴史

蓄電の実験や乾電池の原型となった電池等の紹介

■電池のしくみ

マンガン電池を例にとり電池のなかみや電気の起きるわけをCG動画等で紹介する。また、じゃがいもに亜鉛板銅板を指し、+極、−極、電解質があれば電気が起きることを紹介する。

■手作り電池実験

手作り電池をつくる

手作り電池キットを用い、自ら電池をつくる実験を行い、電池のしくみや何から構成されているか、電気の起こる訳等を実感する。


実施単位

テーマ

2時間目

電池の生産過程を学ぶ


実施場所

高知県須崎市立 須崎小学校

実施時間

45分

講師

松下電池工業株式会社

使用教材

プロジェクター投影用教材(メイン教材)

実物資料

電池の実験キット

ワークシート教材

その他参考資料


授業の進行・内容
授業の様子

■進行
全2日間(産業界講師実施。1日目は2コマ 2日目は1コマ計3コマ)+1日(学校実施 2コマ)の4日間を各クラス毎に行った。

学習形態:各クラス 4〜5名のグループに分け実施

■内容
動画教材を用いたバーチャル電池工場見学により生産過程に触れ、手元に届くまでを紹介する。先時間の手作り電池体験により、電池を構成する材料がオートメーション化された工程ラインで相当なスピードで生産される過程を実感しながら1日の生産量などを認識する。どれだけ国内で使われているか等を実感してもらう

■電池の正しい使い方を学ぶ

正しい取り扱いや、やってはいけない事などをクイズ形式で全員参加しながら確認。

正しい接続の仕方、正しい保管の仕方、使い終わった電池の対処など、静止画のクイズ画面を提示しながら学ぶ。


実施単位

テーマ

3時間目

電池の再生工程を学ぶ


実施場所

高知県須崎市立 須崎小学校

実施時間

45分

講師

松下電池工業株式会社

使用教材

プロジェクター投影用教材(メイン教材)

実物資料

電池の実験キット

ワークシート教材

その他参考資料


授業の進行・内容
授業の様子

■進行
全2日間(産業界講師実施。1日目は2コマ 2日目は1コマ計3コマ)+1日(学校実施 2コマ)の4日間を各クラス毎に行った。

学習形態:各クラス 4〜5名のグループに分け実施

■内容
動画教材を用いたバーチャル電池工場見学により、電池の再生工程を学ぶ。回収された電池が、ステンレス製品へ再生される工程等を資料を提示しながら紹介し、分別回収することの意味を実感してもらう。

また「リサイクル」の意味やリサイクル活動をする意味などを確認する。

■電池の正しい捨て方を学ぶ

使用済みの電池は種類毎に捨て方があり、その捨て方を学ぶ。

また、電池の回収ボックス等を紹介。設置してある店等を確認する。

■次回課題提示(宿題)

自分の家で、どんなごみをどのように出しているか、家でゴミやリサイクルについて工夫していること、自分たちがリサイクルのためにしたいことをワークシートに記入しておき次回授業時にグループでまとめる。


実施単位

テーマ

4・5時間目

課題学習発表


実施場所

高知県須崎市立 須崎小学校

実施時間

講師

須崎小学校先生

使用教材

プロジェクター投影用教材(メイン教材)

実物資料

電池の実験キット

ワークシート教材

その他参考資料


授業の進行・内容
授業の様子

■進行
全2日間(産業界講師実施。1日目は2コマ 2日目は1コマ計3コマ)+1日(学校実施 2コマ)の4日間を各クラス毎に行った。

学習形態:各クラス 4〜5名のグループに分け実施

■内容
前回の宿題(自分の家庭でどのようにしているか)を発表。感想・環境・資源保全のために自分たちのできることを発表してもらう。

■ゴミ分別ゲーム

グループ毎に 電池、空き缶、紙、ペットボトルなど様々なゴミを買い物リレー競争式で正しいゴミ箱へ分別。

(授業風景)

高知県須崎市立須崎小学校
■高知県須崎市立須崎小学校

画像教材提示用パソコン
■画像教材提示用パソコン

担任の先生から授業の説明
■担任の先生から授業の説明

画像をプロジェクターで提示しながら電池の仕組みを説明します
■画像をプロジェクターで提示しながら電池の仕組みを説明します

代表者にジャガイモ電池の実験をしてもらいます
■代表者にジャガイモ電池の実験をしてもらいます

手作り電池の制作 上手くできたかな
■手作り電池の制作 上手くできたかな

点灯式 ちゃんと豆球が点灯しました
■点灯式 ちゃんと豆球が点灯しました

画像教材を使って説明
■画像教材を使って説明

実物資料を使って説明 正しい使い方を学びます
■実物資料を使って説明 正しい使い方を学びます

画像教材を使って確認クイズこれは正しい使い方かな?
■画像教材を使って確認クイズこれは正しい使い方かな?

実物資料 電池の回収ボックスです。見たことありますか
■実物資料 電池の回収ボックスです。見たことありますか

みんなちゃんとわかったかな
■みんなちゃんとわかったかな

確認クイズ
■確認クイズ

ワークシートを記入します
■ワークシートを記入します


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授業の成果
 
■普段の授業では接することが少ない体験が得られた。
  普段は見過ごしている『電池のいろいろなこと』について学ぶことができた。
電池の種類や電池のしくみ、正しい使い方、正しい捨て方、等普段は見過ごしている事を実物資料や製作体験等を交え、楽しく学ぶことが出来た。
  企業の現場 で行われている事項を学ぶことができた
電池の製造工程や再生される過程を学ぶことができた
   
 
■身近なリサイクルについて学ぶことができた
  電池の正しい捨て方や電池の回収ボックス活動に気づくことができ、実践する動機づけとなった。
  普段何気なく捨てているゴミがリサイクルできることに気づくことができた。
また、自分達の地域のゴミのルールやそれを遵守する理由を理解することができた。
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実施環境

実施場所

高知県須崎市須崎市立小学校

使用した機器

ノートパソコン、液晶プロジェクター、アンプ付きスピーカー、(パワーポイント教材投影)スクリーン

ソフト類

Microsoft PowerPoint


 

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使用教材

教材タイトル

プロジェクター投影用教材(メイン教材)

教材仕様

静止画や動画を多用した教材

教材概要

実物教材(パネル)
■実物教材(パネル)

プロジェクタ投影教材 電池のしくみ
■プロジェクタ投影教材 電池のしくみ

プロジェクタ投影教材 バーチャル工場見学
■プロジェクタ投影教材 バーチャル工場見学

プロジェクタ投影教材 電池の正しい捨て方
■プロジェクタ投影教材 電池の正しい捨て方


教材タイトル

実物資料

教材仕様

実物電池資料 ジャガイモ電池実験資料 接続実験資料

教材概要

実物資料電池の接続実験(同じ種類を正しい向きに!)
■実物資料電池の接続実験(同じ種類を正しい向きに!)

実物資料ジャガイモ電池(ジャガイモでも電気が起きる実験)
■実物資料ジャガイモ電池(ジャガイモでも電気が起きる実験)


教材タイトル

電池の実験キット

教材仕様

手作り電池キット(子供達が実際に電池を制作できる)

教材概要

生徒用の手作り電池キット
■生徒用の手作り電池キット


教材タイトル

ワークシート教材

教材仕様

ゴミのルール等についての宿題シート

教材概要

調べ学習用のワークシートを作成
■調べ学習用のワークシート


教材タイトル

その他参考資料

教材仕様

須崎市ゴミ収集について等

教材概要


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授業の感想
■教師から

今回の授業をきっかけに、子供たちに関わりの多い電池に少しでも興味・関心をもってくれればと思います。そして捨てる時にもリサイクルに気をつけることができれば少しでも環境を守ることに役立てるのではないでしょうか。
この学習を通して新しい視野の広がり、そして知らなかったことを知る楽しさを味わうことができたと思います。子供たちの学んでいる姿勢、表情も生き生きとしていました。

■講師から

今回の授業を通して、まず「電池の仕組み」「電池の工場」「電池の正しい上手な使い方」を知ってもらい、また「物づくりの喜びと楽しさ」を体験してもらうことが出来ました。
そしてテーマである「リサイクル」に関しては、子供たちが、地球の環境のことを考えて希少な資源のリサイクルを意識し、「リサイクルBOX」に使用済み充電式電池を入れる、というリサイクルの第一歩を踏み出してくれることを願っています。


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