産業界との協力授業
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実践事例
美濃焼の歴史と焼き物の仕組みについて
実施した教育機関・生徒数・実施日

■中津川市立第一中学校

学年

クラス

生徒数

実施日

合計授業時間

中学2年

1クラス

63名

11月26日(月)、11月27日(火)、12月5日(水)、12月6日(木)、12月17日(月)、12月25日(火)

10時間


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実施した教科・単元

■中津川市立第一中学校

学年

教科名

単元

中学2年

技術


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授業概要

■概要

美濃焼の歴史や現在の美濃焼産業の状況、授業で行う作業手順についてのレクチャーから始まり、原土採取・土づくり・成形・釉薬制作・作品発表まで、それぞれに授業を行い、体験学習の中から地場産業である美濃焼や焼き物つくりについてより理解を深める。本授業の原料採取から生徒それぞれの作品発表まで一連の体験学習を行うことで、最後までやり抜くことの大変さや成し遂げた後の充実感を経験することができる。また、学習指導要領にある「生きる力」や「ふるさと学習」から化学、物理学など1つの焼き物から多くのことを学ぶことができ、焼き物から色々なことに興味を持ってもらうことができる。単なる美濃焼や焼き物の授業から「おもしろさ」「奥深さ」をメインにした自然と身に付き、よき思い出になる授業を行う。


 

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授業のねらい
世界的にも有名な伝統工芸としての「美濃焼」を学ぶ。

生徒達にとって「美濃焼」とは、この地方での産業であることは知っていても、どのような作業をすれば形になっていくのかを知っている生徒はあまり多くない。
そこで、身近な場所で材料を採取して実際に形にするまでを体験することによって、地場産業である「美濃焼」、面白さや奥深さ等の芸術としての「美濃焼」を知り、興味を持ってもらうことを最大の目的とする。

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授業内容

実施単位

テーマ

授業1日目

美濃焼について


実施場所

中津川市立第一中学校視聴覚室

実施時間

45分

講師

工房シュワブロウ

使用教材

スクリーンに映すための授業に必要な補足資料


授業の進行・内容
授業の様子

■内容
美濃焼の歴史や、現在の美濃焼産業の状況、今回の授業で行う作業についてレクチャーを実施しました。

ただ普通にレクチャーするのではなく、講師である増渕氏の人生経験や作品の数々、スクリーンを使ったレクチャー等、生徒達が飽きないための工夫を凝らしながら、授業を進めました。

スクリーンを使った授業風景1

スクリーンを使った授業風景1

スクリーンを使った授業風景2

増渕氏の講義1

サンプルを持っての講義1

サンプルを持っての講義2


実施単位

テーマ

授業2日目

原土採取


実施場所

学校から10分ほどにある建築業者資材置場(使用許諾あり)、

第1理科室、第2理科室、被服室

実施時間

90分

講師

工房シュワブロウ

使用教材

説明用パネル


授業の進行・内容
授業の様子

■内容
学校から歩いて10分ほどの場所へ移動し、約20名3グループに分かれ、生徒それぞれが自分の土を採取しました。その後、学校へ戻り、その土を砕いて干すまでを行いました。

生徒達は、土が採取できるかどうか、けっこう不安が多かったみたいです。しかし、みんな思った以上に土が採取できて、たいへん喜んでました。

採取現場での注意事項説明

土を採取している所

持ち帰った土を乾燥させる準備をしている所1

持ち帰った土を乾燥させる準備をしている所2

土を乾燥させている所1

土を乾燥させている所2


実施単位

テーマ

授業3日目

土づくり


実施場所

津川市立第一中学校第1理科室、第2理科室、被服室

実施時間

90分

講師

工房シュワブロウ

使用教材

説明用パネル


授業の進行・内容
授業の様子

■内容
乾燥させた土を、細かく砕いてからフルイに掛け、その後、水と混ぜながら土を練るところまでを行いました。生徒を約20名ずつ別の教室に分け、パネルを使って説明した後、4、5人のグループになって作業しました。

生徒達は、形になりつつある土を見て期待に胸をふくらませているようでした。

増渕氏による土づくりの講義1

増渕氏による土づくりの講義2

土づくりの実習風景

土を金槌で粉砕している所

真ん中に粗い土を入れ水を加えながら練っている所

ビニル袋に入れて保存


実施単位

テーマ

授業4日目

成形


実施場所

中津川市立第一中学校第1理科室、第2理科室、被服室

実施時間

45分

講師

工房シュワブロウ

使用教材

石膏型、完成サンプル、説明用パネル


授業の進行・内容
授業の様子

■内容
まず、パネルにて成形の説明を一通りした後、タタラ製法で平皿を作成しました。

また時間の余った生徒は、ひもづくりでご飯茶碗を作成するか、石膏型を利用して茶碗の制作もしました。

生徒達は、全授業の中でこの授業が一番楽しそうでした。

増渕氏の講義

実際の作業風景

平皿を制作している生徒

制作途中の平皿

平皿を自分の好きな形にしている生徒

完成した平皿や茶碗


実施単位

テーマ

授業5日目

釉薬制作


実施場所

中津川市立第一中学校第1理科室、第2理科室、被服室

実施時間

90分

講師

工房シュワブロウ

使用教材

釉薬に混ぜるもののサンプル、説明用パネル


授業の進行・内容
授業の様子

■内容
素焼きが完了した作品に自分オリジナルのブレンド釉薬を掛けるまでの授業を行いました。

まず、パネルを使って説明。その後、生徒が持ち寄った素材を乳鉢で擦り、ベースとなる釉薬に擦った素材を混ぜました。

混ぜた釉薬を素焼きが終わった自分の作品に紙コップなどで掛ける作業を行いました。

いろいろな素材が焼き物の原料の一部となることを知った生徒の中にはビックリする生徒もいました。

素焼きの終わった作品

増渕氏の釉薬についての講義

黙々と作業をする生徒

釉薬を掛けている所

釉薬掛けが終わった作品1

釉薬掛けが終わった作品2


実施単位

テーマ

授業7日目

作品発表


実施場所

中津川市立第一中学校各教室

実施時間

90分

講師

工房シュワブロウ

使用教材

それぞれの作った焼き物


授業の進行・内容
授業の様子

■内容
完成した作品を返却し、それぞれ発表会を行いました。また、増渕氏から個々の作品について説明していただきました。

その後、授業全体の反省会を行いました。

自分の思い通りにできた生徒、予想以上にすばらしい作品ができた生徒、自分の作品に満足できなかった生徒と、作品に対する思いは人それぞれですが、生徒一人一人が頑張って作り上げた作品はどれも本当に素晴らしい作品でした。

完成した作品1

完成した作品2

増渕氏による最終講義1

反省会をしている生徒達

増渕氏による最終講義2

完成した作品3


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実施環境

実施場所

授業1日目

中津川市立第一中学校視聴覚室

使用した機器

プロジェクタ設備、パソコン


実施場所

授業2日目

学校から10分ほどにある建築業者資材置場(使用許諾あり)、第1理科室、第2理科室、被服室

その他

スコップ、ビニル袋、軍手、新聞紙


実施場所

授業3日目

中津川市立第一中学校第1理科室、第2理科室、被服室

その他

金槌、フルイ、粘土板、ビニル袋、ペットボトル


実施場所

授業4日目

中津川市立第一中学校第1理科室、第2理科室、被服室

その他

へらやクシ、新聞紙、タオル


実施場所

授業5日目

中津川市立第一中学校第1理科室、第2理科室、被服室

その他

バケツ、紙コップ、乳鉢、ベースとなる釉薬


実施場所

授業7日目

中津川市立第一中学校第1理科室、第2理科室、被服室


 

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使用教材

教材タイトル

授業1日目

教材仕様

スクリーンに映すための授業に必要な補足資料


教材タイトル

授業2日目

教材仕様

説明用パネル


教材タイトル

授業3日目

教材仕様

説明用パネル


教材タイトル

授業4日目

教材仕様

石膏型、完成サンプル、説明用パネル


教材タイトル

授業5日目

教材仕様

釉薬に混ぜるもののサンプル、説明用パネル


教材タイトル

授業7日目

教材仕様

それぞれの作った焼き物


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授業の感想
・授業1日目(レクチャー)
■生徒から

・ちゃわんとか見せてもらっていろんな種類のものが見れておもしろかった

・いろんな作品を見ることができた。話を聞いてて、いろんなコトが知れたし、これからのコトがよく分かった。あと急にちゃわんをわったからびっくりした。

・色んな話しをきいた。とうげいとか、美濃焼のことはなんにもしらなかったので、はじめてしったことがたくさんあった。中津川の土で焼きものができるなんてスゴイと思った。

・自分の好きなことをやっていれば生活が苦しくても人生が楽しくなるというのが勉強になった。あと作品を見ていい土と悪い土があっていい方の土を選びたい

・何も知らなかったからほとんど初めて知った。作り方をみたことはあったけど土づくりや、ガラスみたいにする薬のこととか初めて知った。いろいろ知れてよかった

・どんな土(だいたい決まっているけど)でもきれいにはできない物もあるかもしれないけど、できるんだなぁって思った。とうめいな液につけるときでも、鉄などは黒くなるんだなぁってことがわかった。だから全く同じ作品はできないのかぁ・・・って思った


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・授業2日目(原土採取)
■生徒から

・いろいろな土があってすごいかたまってるとことかちょっとしかないところとかあってさがすのがたのしかった

・土っていってもふつうの土だろうなって思ってたけど、全然ちがってて、本当にねんどみたいな土だったからすごくびっくりした。色も赤ムラサキとかいってたからそんな土あるはずないと思ってたけど本当にあったからこれもびっくりした。今回はいろいろびっくりした

・ねんどを自分で探してとったりできたことが楽しかった。友達といっしょにできて楽しかった

・あの場所にあんなねんどがあるなんて知らなかった。あんなきれいにしっかりをしてあるなんてすごかった

・土にもいろいろな種類があって、いい土とダメな土があるのが自分の手でたしかめれた

・土を1週間乾かして、そこから、水かなんかに、入れて、そこから、また作ることを初めてしったし、いい土は、ピンク色みたいで、やわらかくて、ねばねば土がいいと初めて知った


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・授業3日目(土づくり)
■生徒から

・粉にするのが大変だったけど、粉になって、こねているときがおもしろかった。ちょっとずつ水を入れてこねているのがおもしろかった。できたときはおもしろかった

・土をこなごなにしてケーキの上に砂糖をふるうみたいにふるいで土をおとすのがおもしろかった。水をくわえてまたもとのねんど状の土にもどすのもおもしろかった。なんかもんじゃやきみたいで・・・

・おもしろいことじゃないけど先生たちがよくわかるようにおしえてくれるからちゃんとできたもんでありがとうございました

・初めて知ったことは、このまえとったムラサキ色の土がくだくとすごくサラサラな粉になったこと。びっくりした

・水の入れすぎにはちゅういした方がいい

・こまかくすることで、ねんどにしやすくすることを初めて知った


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・授業4日目(成形)
■生徒から

・形をつくるときに穴がないようにきれいにするときがおもしろかった。できたらまたやりたいぐらいおもしろかった

・幼ちえん児の時みたいに、ねんどで遊んでるみたいですごくなつかしい感じがして、おもしろかった。いいのができるといいと思った。いろいろなテクを使ってる子とかいてスゴイナ〜と思った。自分のオリジナルのものがたくさんあって見てるだけでもおもしろかった

・おさらをつくったりちゃわんをつくったりしたこと。自分でオリジナルをつくったのもおもしろかった

・型にねんどをつけて茶わんをつくる時、外側にねんどをつける場合は、乾くと型にくっついてとれなくなってしまうということがわかった。(ねんどが縮むから)

・手で土をこねるより、機かいでこねた方がいい土だってことがはじめてわかった

・どうやって型からねんどをとるのか分からなかったけどねんどは時間がたつと少し小さくなってかんたんにとれるんだなぁと思った。勉強になった


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・授業5日目(釉薬制作)
■生徒から

・赤色のチョークをすりつぶしてゆうやくに混ぜるのが楽しかった。焼くと、どんな色になるのかな?って楽しみだった

・なんか自分のだけみんなと同じように作って色とかも同じはずなのになぜか違って少しショックやった。でも楽しかった??

・かたちをつくってやったことがとても楽しかったよー!!あと教えてくれる人がとてもよく教えてくれてわかりやすかったです。!!

・釉薬はとう明と思っていたけど実際にはどろどろした白っぽい物だったからすこし驚いた

・釉薬は、焼く前は、白っぽいにごった液なのに、焼くとガラスになるって聞いたから、すごい不思議に思った。
・土を混ぜると色が変わるのは、なんか不思議やった

・ゆうやくをぬるのが、けっこう難しかった


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・授業7日目(作品発表)
■生徒から

・ゆうやくがはじめの色よりも、とうめいになっていた。すごくきれいだった。それに、ゆうやくの青色が、もっとこくなると思ったけど、けっこう色がうすかった

・赤いチョークを入れてもカビみたいになった。もっと白っぽくなってほしかった

・厚くゆうやくをぬるとちぢまってしまってゆうやくがなくなるところがあるのを初めてしった。ひびとか入ってしまったのでもっとこねてやるべきだった。もう一度やりたいと思った

・みんなの作品を鑑賞できた事 あと、自分の作品がおもったよりキレイだったコト。お茶わん でも、おもってたのんとちがって、皿 ちょっとシょっく

・自分で作った作品を見たことが一番楽しかった

・「色」。思ってた色と全然ちがってて、びっくりした。つけすぎるとこくなったり、はじいちゃってまだらになったりしちゃうってことが分かってすごくおもしろいと思った。思った色に出来なかったのはどうしてか考えたらつけすぎたっていうのがいけないと思った。これをきっかけにまたやるきかいがあったら自分の思いどうりのものが少しでもできるようにしたいです


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