産業界との協力授業
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実践事例
私たちと水産業−海に生きる−
実施した教育機関・生徒数・実施日

■長崎県長崎市立畝刈小学校

学年

クラス

生徒数

実施日

合計授業時間

5年3組

1クラス

36名

平成13年11月8日、平成13年11月22日

1時間30分


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実施した教科・単元

■長崎県長崎市立畝刈小学校

学年

教科名

単元

第5学年

社会 

「食料生産に従事している人々の工夫や努力」


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授業概要

■概要

小学校学習指導要領第5学年社会の内容@のウでは、我が国の農業や水産業などの「食料生産に従事している人々の工夫や努力」について調査したり、資料などを活用して、「国民の食料を確保する重要な役割を果たしていることや自然環境と深いかかわりをもって営まれていることを考えるようにする」とある。本授業では、水産会社で実際に漁業に従事している人を講師に招き、漁の難しさ、漁法と機械化の工夫、そして漁などを通して感じた海洋環境の変化について説明してもらい、水産業が生産効率一辺倒から持続可能性を重視した資源管理型産業へ変わったことを児童に気付かせたい。特に、海で働く人の実体験に基づいた話と問題提起は児童の心情を揺さぶり、漁業と海洋環境への関心を喚起するに違いない。


 

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授業のねらい
・第1時間目
水産業に従事している人々の工夫や努力の学習の導入として、水産業に従事している方を講師に招き、@魚の獲り方の工夫、A安定した漁獲を得るための工夫、B漁場保全のための工夫についてお話しいただき、児童の学習の動機付けを図ると同時に、学習問題設定のための情報提供を行う。

・第2時間目
単元の終結部において、児童は、グループ毎に課題解決の結果を報告会で発表する。この報告会に、講師に参加いただき、更なる情報の提供と発展的な問題の指摘をしていただく。これにより、児童は、プロの人から自らの課題解決に対する評価を得ると同時に、さらに問題意識を発展させる。
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授業内容

実施単位

テーマ

第1時間目

まき網漁


実施場所

長崎県長崎市立畝刈小学校教室

実施時間

45分

講師

地元の水産業者

使用教材

パワーポイント教材


授業の進行・内容
授業の様子

■内容

前回の振りかえり。

今日の授業のめあて。

ゲスト・ティーチャーの柏木さん。

Q『まき網漁について』

 PP−1:まき網漁の図

漁船の写真、網の形のイラスト

ゲスト・ティーチャーの話のまとめ。

Q『ごんあじ(加工品)について』

ゲスト・ティーチャーの話のまとめ。

補足説明:とり方について。

ゲスト・ティーチャーへの質問

ゲスト・ティーチャーの説明の補助

とろばこ(魚の数をはかる箱)を提示。

箱の説明。

ゲスト・ティーチャーの子どもの頃の畝刈周辺の海についての話

今日の感想は。

 

 

メモをとりながら聞く。

 

 

 

 

 

 

 

 

質問

@魚のとり方について。

A魚がとれない時は、いつ?

B網の長さは、どのくらい?

C魚の種類によってとれ方は、違うの?

D魚を傷つけないようにするには、どうしたらいいの?

E働く人は何人?

F魚はどこにとりに行くの?

G1日にとれる魚はどのくらい?

H養殖している魚は何?

この近辺では、何がとれるの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想。


実施単位

テーマ

第2時間目

学習発表会


実施場所

長崎県長崎市立畝刈小学校

実施時間

45分

講師

地元の水産業者

使用教材

CD-ROM資料集


授業の進行・内容
授業の様子

■内容

前回の振りかえり。

今日の授業のめあて(学習発表会)。

(発表を聞いて分かったことやよかった点をメモすることを指示。)

(各班の発表後に質問・感想を述べる時間を設ける。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終的な感想・補足情報をゲスト・ティーチャーに求める。

柏木氏「よく調べています。やはり海・地球の環境を守らないと我々漁業者も人間もやっていけません。地球の環境を守ることが大事で、そういう取り組みを私たちもやっています。また、資源の獲り過ぎに注意して、資源を維持しながら漁業をするように、知恵を絞っています。」

今日の感想・単元全体の感想

 

水産業の現状(獲る漁業)について資料から読み取った。

柏木さんから話を聞いた。

自分の学習問題を作った。

調べ活動を行う。

まとめ。

D2班の発表(プレゼン)

海が汚れた理由について

D1班の発表(紙芝居)

海と人の関わりから見た海洋環境の変化について

F班の発表(壁新聞)

海中の様子の変化について

C班の発表(プレゼン)

 なぜ魚が減ったのかについて。

B班の発表(プレゼン)

海を再生させるための取り組みについて

E班の発表(プレゼン)

魚の獲り方の工夫について

A班の発表(画像のみのプレゼン)

 育てる漁業の工夫について

 

(各班の発表をメモをとりながら聞く。)


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実施環境

実施場所

(第1時間目)長崎県長崎市立畝刈小学校

使用した機器

プロジェクター、スクリーン、

パワーポイントのスライド表示ができるPC


実施場所

(第2時間目)長崎県長崎市立畝刈小学校

使用した機器

プロジェクター、スクリーン、または大型モニター

スーパーユキがインストールされたPC


 

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使用教材

教材タイトル

(第1時間目)

教材仕様

パワーポイントのスライド教材(20画面)


教材タイトル

(第2時間目)

教材仕様

CD−ROM資料集(自作:調べ学習支援用)


 

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授業の感想
■教師から
 (第1時間目)
「子どもは講師の先生の話を楽しみしていて、すごく真剣に聴いていた。授業時間が足らなかったこともあって、子どもから多くの質問を出させることはできなかったが、事前に集めた疑問項目に対するお話は頂けた。漁業に関する具体的な話や、講師の先生が子どもだった頃の地域の海や海岸の様子を、写真を交えて話してくださったことが、子どもの追求意欲を大きく揺さぶったようだ。」
■講師から
 (第2時間目)
「子どもは実に詳しく調べていた。発表の仕方も素晴らしかった。また、私が最も伝えたかったことを、自分たちで調べた結果として発表してくれた。これからも漁業の将来は楽観視できないが、この子どもたちのように意欲と知恵を持って海のこと、環境のことを考えてくれれば、少しは明るい未来が見えてくるかもしれない。」

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