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*実践事例

 

実施概要

授業内容

教材概要

主な授業の感想

 

 

 

 

 

 

 

 

 

* 実践事例

 

本田技研工業株式会社

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■実施概要

 

タイトル名

 

もてぎ「発見・体験学習」

授業の狙い

 

@     芝浦工業大学中高および大学のテーマである「自然・科学・文化・人」を考える

プログラムを実施する

A     プレゼンテーションのプロセス、情報収集、チームワークなどをプログラムを通して実施する

B     総合的な学習の時間をこのプログラムで消化する

教育機関名

 

芝浦工業大学中学校

学年

 

2学年

教科名

 

総合的な学習の時間

単元

 

発見・体験学習の方法習得と実践および成果の発表

クラス数

 

4クラス

生徒または児童数

 

181人

実施日

 

2002年9月10日

合計授業時間

 

70時間

 

 

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■授業内容

 

テーマ

 

ツインリンクもてぎの敷地を使って魅力ある都市づくりを考える

実施時間

 

2泊3日(付帯事前学習4日、事後学習1日、芝生際(文化祭)での発表展示)

実施場所

 

ツインリンクもてぎ

講師

 

各施設のスタッフおよびHonda「発見・体験学習」のスタッフ

協力者

 

芝浦工業大学 

芝浦工業大学 システム工学部 環境システム学科 篠崎道彦教授

使用教材

 

@     学校や学習NGOに対して用意されている、既存のパッケージプログラム各種(詳細Hondaホームページ参照)。

A     インタラクティブプログラムとして、既存プログラム(ホンダコレクションホールのクイズシート)を要望に応じてカスタマイズ。専門知識を持った本田技術研究所出身の技術者によるオリジナル教材「自動車の功罪」。その他、実施校の要請に応じたオリジナルプログラムに対応する教材を用意。(事前授業では多種多様な教材を使用)

B     フィールドにある様々な展示物、人、里山の自然、等枚挙に限りがない。

(詳細はHondaのホームページ参照。)

使用機器

 

パソコン、デジカメ、プロジェクター、各種会議室、ホール、

滞在時の宿泊・食事施設、移動手段としての場内バス等

授業進行及び内容

 

〔内容:1日目〕

「体験」による多くの「気づき」を喚起--子どもたちの好奇心をフルに発揮してもらうことが中心となる。ツインリンクもてぎの4施設(ホンダコレクションホール・ファンファンラボ・ハローウッズ・アクティブセーフティトレーニングパーク)を体験。各施設のスタッフ・研究員・キャスト・インストラクターが各プログラムの進行をつとめる。(注:「ツインリンクもてぎ」には他にも施設がある。)

〔進行:1日目〕

@     ホンダコレクションホール

ワークシートを使用し、様々な車両を比較。何故そのような違いが生まれるのかをチームで話し合い、発表してもらう。車両のデザインやエンジン、機能に含まれる違いの背景にある風土・文化・経済・法律・環境などに触れる内容となっている。

 

A     ファンファンラボ

研究員による館内の説明と尾崎氏による「自動車の功罪」というプレゼンテーションの2本立て。クルマが人間社会から必要とされながら、その一方で様々な問題に密接にかかわってきたこと、そしてそれを改善すべく世界各国でどのような取り組みが行われているのかを教える。次世代を担う子供たちが「都市」を考える上での重要なポイントである交通や道路の問題について考える内容となっている。

 

B     ハローウッズ

キャストが子どもたちに問いかけながら、森の中をゆっくりと90分から120分かけて散策しながら、倒木行進や生態系など、様々なことについて共に話し合うプログラム。子供達がいつも驚くのが「森のトイレ」という内容である。(森のトイレ:一種類だけではなく、様々な種類があってはじめて機能する、水道も雨水も地下水も使わない不思議な水洗トイレを動かしているのが微生物であるという内容。)

 

C     アクティブセーフティトレーニングパーク

チームで分解されたコンポーネントカーのパーツを組み立てる、実際に乗車可能なクルマにするプログラム。ミラー、クラクション、サスペンションなど様々な部品がどのような機能を果たしているのか、また安全面はもちろん、車がコミュニケーションメディアとしての役割を備えているということを伝える。

  

授業の様子1

 

授業の様子2

 

授業の様子3

授業の様子4

 

〔内容:2日目〕

前日の「気づき」を整理し、議論を重ね、さらに深い考察に発展させることが中心となる。

〔進行:2日目〕

@     午前中

主に実体験を通して疑問に感じたことや「ツインリンクもてぎの施設を使って魅力ある都市

づくりを考える」ために必要な情報・資料を収集するための調査にあたる。フィールド内が

広いため、園内の周回バスの時刻に合わせて、何をどこでどのように調べるのかを子どもた

ち自らに組み立てさせる。子どもたちは各施設の展示物に書かれていることを調べたり、デ

ジカメにおさめたり、インタビューしたりという形で調査を進める。

  

A 午後

ホテルに戻り、必要な情報やデータを、インターネットを駆使したり、新聞を使ったりして

調べ、持ち寄った情報を話し合いながら、プレゼンテーションの準備にかかる。プレゼンテ

ーションは、パワーポイントの使用を必須としているが、その他、模造紙を使ったり、グラ

フを作成したり、ダンボールを切り出して模型を作ったり、子どもの創造性を高めるために

自由なプレゼンテーション形式を取っている。

 

〔内容:3日目〕

発表のための準備とプレゼンテーション、及び自己評価を行う。予選を通過したチームも、そうでないチームも、上手くいった部分、足りなかった部分を実感してもらいながら、以後の学習に取り組む課題と解決の可能性を自らの「夢の種」として持ち帰ってもらえるようなプログラムとなっている。また、指導教師やスタッフも、「子どもたちの変化を目の当りにする」と言う共通体験から、今後の進め方の課題をそこで見つけることが出来る。

〔進行:3日目〕

2箇所で同時に発表を行い、それぞれから2チームずつ勝ち残ったチームが全学年の前で再度プレゼンテーションを行う。評価は、先生、スタッフ、全生徒の投票によって行われる。最後にチーム及び個人による簡単な振り返りを行い、プログラムが終了する。

 

プレゼンテーションの準備

プレゼンテーション

 

 

 

 

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■教材概要

 

教材タイトル

 

ホンダコレクションホール 「違いとその理由・・発見!」

教材仕様

 

施設オリジナルのワークシート(素材は紙)

教材概要

 

ホンダコレクションホールの施設内にある2つの車種を比較し、絵や文字で違いを表現し、理由を記述するためのワークシート。それぞれの得意な表現方法を選べるようになっている。

 

 

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■主な授業の感想又は反応

 

教育機関

 

本校のテーマ「自然・科学・人・文化」を元にして、次の3つの目的を持って今回のプログラムを実施しました。@実体験を通して疑問に感じたことを調べて確実にするA共通体験を通して話し合う中に人間関係のあり方を学ぶB人間と自然が共生する都市づくりを考える−このような目的を持って、生徒たちにチームで考え、現代社会の様々な問題について学習し、その解決の糸口をつかみ、自分たちなりの答えを導き出してくれればと思っていました。難しいテーマではないかと思っていましたが、プレゼンテーションでは、思いがけずそれぞれの力を発揮し、中には音波発電など独創的なアイデアも飛び出しました。芝生祭では保護者の方にも発表をし、真剣に見ていただきました。

担当教員

 

・将来自分がこんなことをしてみたいと、夢について語ってくれる生徒がいました。そんなことを考えるきっかけにもなったのではないかと、とてもうれしく思っています。

・かなりハードなスケジュールであったにもかかわらず、積極的な姿勢でがんばっていたので、とてもうれしく思えた。

・バーチャルではなく本物と接して、生徒の印象も深まった。

・カリキュラムが工夫されていて、生徒が能動的に取り組めた。

講師

 

自分の言葉でオリジナリティのある発表をしてくれたこと。どのチームもチームワークを発揮してくれたことがすばらしかった。

生徒または児童

 

・目的にあった情報収集の仕方も勉強になりました。

・もっとゆっくり楽しむ時間がほしかった。

・本物に直接触れられ、興味が湧いた。

協力者

 

・時間の関係で調べたことを削らなくてはならない作業も発生したが、今回の様々な経験がこれから役にたつのではないかと思う。

・特に時間の概念やチームワークという部分でこの2泊3日でとても成長したように思う。

 

 

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