福井大学教育学部附属養護学校 Page1/2
100校プロジェクト 平成8年度実施状況 

○ネットワークの利用状況   ・今年度の取り組みの概要  5月 新規パソコン8台がインターネット接続(合計9台)。本校ホームページ公開。  6月 高等部へ配線(手作業)し、高等部生徒を対象に実践を開始する。 高等部に在籍し、文章を自分で作ることができる生徒で、パソコンに興味を持っ    ている者を対象に、朝の生活の時間(9:30〜10:00)、昼休み、放課後の    時間を利用して、インターネットを使っての情報収集や、ゲーム、電子メール交換    を行った。指導を始めた当初は、パソコンの操作になれてもらうことを目的にして、    パソコンにふれる機会を多く持つようにした。また、操作になれるに従って、電子    メール交換に取り組んでいった。  7月 教師レベル(代理アップ)での県外の県立養護学校との交流を開始する。     小学部へ配線。なかよしタイムの時間に、ノートパソコンの画像をテレビに映し    てインターネットのゲームをしたり、ホームページを見たりして遊び始める。  9月 メディアキッズの100校限定プログラムに参加し始める。 10月 他県の大学生と時間を決めて、ネットワーク会議用ソフト「ネットミーティング」    で電話的に交信し、共有した画面にお絵かきをし始める。中学部へ配線。     CU-SeeMe、エンハンスドCU-SeeMeの実験を行い始める。     学校祭で本校OBを中心にインターネットを体験してもらう。 11月 福井大学教育学部教育実践指導研究センターよりネットワークに接続可能なパソ    コン2台を平成8年度中貸与して頂く。(合11台に) 12月 昨年に引き続き「電子クリスマスカード」を募集。参加者に対して画像を添付し    たクリスマス、年賀メールを送った。(小・中・高等学校など)  ・特殊教育共同利用企画への参加     特殊教育共同利用企画オフラインミーティング(於 東京 平成8年11月)    特殊教育共同利用企画報告書(知的発達障害養護学校の実践)執筆への参加 ○平成8年度の成果と課題 ・ネットワーク利用に関する成果と問題点について    今年度より複数のパソコン(11台、貸与3台)でネットワークの利用が可能にな   った。本校はパソコンルームは設けず、ノート型パソコンを用いて朝の生活の時間な   どに生徒が所属する配線された教室で個別に利用することから始めた。    メールの交換相手は、『あいみての』で公募したところ、多くの方がメールボラン   ティアとして応募して下さり、生徒一人一人にメールの交換の相手を見付けることが   できた。生徒達は、自分の相手がはっきりしているので、メール交換がしやすかった   ようだ。    100校プロジェクトでは、知的発達障害児の養護学校が1校しかなく、本プロジ   ェクト内で企画や交流する題材を見つけるのに難しい面があった。全国的な規模で養   護学校が交流を開始し始めたのは、平成8年9月以降と思われ、本校は本格的な養護   学校間交流に加われなかった。が、逆に一部生徒は、普通のメールソフトの操作を覚   えて友だちに操作を教えたり、毎日のようにメールを出す生徒も現れた。 また、絵を描くことに興味を持つ生徒もいる。お互いに絵を送ったり、見たり、リ   アルタイムツールもしくは画像に上書きして送付することなどで共同作業したり、絵   をホームページに掲載することで児童・生徒の情報発信する力や表現する力を伸ばし   たり、生活をより豊かにしつつあるのではないかと考えている。(続く)
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