大津市立平野小学校 Page2/2

100校プロジェクト 平成8年度実施状況


3:人と人とのコミュニケーションの大切さを実感させネットワーク上のエチケットを指導する。
 ネットワークはコンピュータがつながったものではあるが、つきつめればコンピュータの先にいる
人と人との結びつきが根本にあります。
 「全国おたずねメール」を利用することで、子供たちは見知らぬ人から励まされたり、援助を受け
たりすることになります。子供たちがこのような活動を通してボランティアの精神を学び、人と人と
の結びつきの良さや大切さを体験することは大変重要なことであると考えます。また、ネットワーク
を利用する上で、守らなければならないエチケットも同時に学ぶことになり、将来電子メールを使い
こなしてゆくための基礎的な素養を身につけさせたいと願っています。

(4)「小学校におけるインターネット利用」研究発表会の開催
 97年2月7日に、IPA・CECの後援を得て「小学校におけるインターネットの利用」をテー
マに研究発表会を開催しました。

(5)姉妹都市ヴュルツブルク市(ドイツ)の学校との交流とドイツ語版ホームページの作成
 大津市と姉妹都市であるドイツのヴュルツブルク市にある「シェーンブルン・ギムナジウム」と電
子メールやWWWを利用して交流を始めました。

(6)「全国発芽マップ96’」への参加
 宮崎大学付属小学校で企画・運営している「全国発芽マップ96’」に参加し、校内で「綿」を育
てました。

(7)「世界インターネットカルタ大会」への参加
 東京工業大学の「赤堀研究室」が主催し、島根県教育庁義務教育課の足立先生が運営している「世
界インターネットカルタ大会」に参加しました。

○平成8年度の成果と課題
成果
・インターネットの多様な利用事例が収集できました。
・児童が日常的にインターネットを活用し、ホームページの作成などメディアリテラシ−が向上しま
した。
・教師の横のつながりが強まり、教師としての専門性が高まりました。

課題
・本校で得た成果をどのようにこれから広げてゆくのか。
・インターネットの活用事例を本校のカリキュラムの中にどのように位置づけ、定着をはかればよい
か。
・機材の維持管理にかかる費用や回線使用料、その他の経費負担。
・ネットワークを維持管理する人材の確保と育成。

○プロジェクトに参加して
 97年3月末で100校プロジェクトは終了します。この2年間の取り組みをふりかえると、イン
ターネットが今後の教育に及ぼす可能性について触れずにはおられません。インターネットは既存の
「学び」に大きな変革をもたらすかもしれないからです。
 今まで、小学校における情報教育は、国算社理など既存の教科の目標を効果的に達成するための、
いわば教科に従属した使命を負わされてきました。しかし、インターネットを利用した授業は既存の
教科を凌駕する「新しい学び」を生み出す可能性を持っていると考えられます。

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