東北学院中学高等学校 Page2/2

100校プロジェクト 平成8年度実施状況


○高等学校公開授業 「ネットワークディベート」の企画実施
 10月24日 第22回全日本教育工学研究協議会全国大会の公開授業として、共同学
習:ネットワークを利用したディベートを東北地区の5つの学校、秋田和洋女子高等校、
盛岡白百合学園高等学校、西多賀養護学校高等部、仙台高等学校、東北学院高等学校の生
徒有志により電子メール(メーリングリト)CU-SeeMe、IRCを用いてディベートの準備
を行い、当日はIRCとテレビ電話も用い会場の仙台市科学館ディベートをサポートした。
 参加学校は、男子校・女子校・共学校・病弱養護学校と、生徒のおかれている環境が異
なるが、同世代の生徒達が同じテーマについて、遠隔地から電子メール、チャットにより
意見交換できたことは素晴しい体験であった。また、混成チームを構成したことが、互い
の意見交換の必要性を高め、いろいろな立場の意見を真剣に汲み取る場となった。特に、
普通では対等に話すことのできない西多賀養護の高等部の生徒と、互いに教えたり教えら
れたりする経験を持つことができたことは、非常に大きな成果であった。
 また、本校の生徒(佐藤雅彦君)を中心に、ディベートを効率的に進めるためのホーム
ページを全く自主的に作成した。

3 平成8年度の成果と課題
 ・ネットワーク利用に関する成果と問題点について。
 前年度はWWWのホームページ制作の活動中心に実施したが、平成8年度は全国大会事
務局の仕事もあったことから、電子メール(メーリングリスト)、Cu-SeeMe、IRCのサ
ーバーを立ち上げ、どちらかというと実践のバックアップが中心となった。
 この経験より、クライアントとしてのインターネット利用から、地域のクライアントを
サポートするサーバーとしてのインターネット技術を取得できた。また、多くの社会人の
の協力者や教育現場の協力者とのヒューマンネットワークもできた。
 今後は、この2年間で蓄積された人的ネットワークと技術を活用してに教育の現場でど
のように通信を使い、教育の現場を社会に開かれたものとすることができるか検討し、地
域に協力していきたい。
現在、より有効にまた、教育現場の問題を解決しながら、インターネットを利用するため
にも。学内イントラネットの構築をすすめたいと考えている。 

4 プロジェクトに参加して
◎地域の核としての活動(研究会、研修会、イベント)
 平成8年 8月5・6日 日本数学教育学会全国大会 長崎大会 発表
 平成8年 8月16日 宮城県教育研究会放送教育研究会 発表
 平成8年10月24日 第22回全日本教育工学研究協議会 全国大会 公開授業
 平成8年11月15日 私立学校教育研究会数学部会 研究会
 平成9年 2月19日 宮城県教育研究会視聴覚部会 冬期研修会
◎学校現場で起こった事(教師・生徒の変化等、特筆すべきこと)
 ○教師の変化
  94名の教職員がネットワーク利用を一斉に取り組む雰囲気も機器も無い状況で、
 2年間のプロジェクトにより、何らかの形で利用を定期的にしている人が25名いる。
 また、自分のホームーページを作成・準備中の教員が5名いる。
 ○生徒の変化
  生徒は高校3年生の一部(160名)がホームページ作成をしており、高校2年生
 有志や部活動関係でホームページを作成した。また電子メール等も活用している。
 また、ホームページには掲示板にはOBからの書き込みが多く、ほとんどコンピュー
 タを活用しなくても生活できる学校生活と社会や大学での違いを知る機会となっている。

参考文献
 「教室から世界へインターネット実践例集」教育家庭新聞社 pp.146-149
 第22回 全日本教育工学研究協議会全国大会 資料集 pp.211-221 


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