木更津市立清川中学校 Page 2/2
100校プロジェクト 平成8年度実施状況
○平成8年度の成果と課題
本年度は10月に学習用コンピュータの機種更新があり、コンピュータ室の端末すべて
の接続工事を実施したこと(職員による)で生徒自身がインターネットを利用する環境が
整った。それに伴いwwwを中心とした調査学習などへも取り組み、生徒の関心・意欲の高
揚に大いに役立てることができた。また、そうした学習を重ねるごとに操作方法の習熟度
も増し、より緻密な調査を行い、思考活動を深化させることができた。
調査、検討という流れはほぼ定着しつつあるので、今後はそうした学習成果の発表
(Web Pageでの発表)という面でも活用すべく研究を重ねていきたい。
課題としては「機器に関するもの」がその筆頭にあげられる。10月からのクライアン
ト22台体制のなかで、やはり回線の細さが活用促進の上での最大のボトルネックになっ
ている。授業の中でwwwを利用した調査学習を行う場合には事前準備として利用しそう
なサーバーにアクセスし、ある程度のデータをキャッシュに落しておかなければ実用には
耐えない。現在、自校で立ち上げているキャッシュサーバーとNOCである千葉大学内に
立ち上げられているキャッシュサーバーの2段階での利用となっているが、それでも1時
間の授業の中で閲覧可能なwwwはほんの数ページである。キャッシュの対象になってい
ないページにいたっては1〜3ページほど見られるかどうかといった様子である。
関係諸機関のご努力によって機器の動作状況は安定し、今後の発展的な活用を目指すうえ
で至急改善していきたい課題の第一である。(ルーターの仕様からデータ圧縮がかけられ
関係諸機関のご努力によって機器の動作状況は安定し、今後の発展的な活用を目指すう
えで至急改善していきたい課題の第一である。(ルーターの仕様からデータ圧縮がかけら
れないとのことであり、また、データ圧縮をかけたところで実効速度の改善そのものは目
を見張るほどではないと思われ、また、転送レートを見てみると、ひとえにNOCから本校
までの回線の細さよりも他に原因があるようにも思われる。しかし、クライアント1台で
も平均の転送レートが1kbpsを上回ることが希であることは厳しい状況である。22台フ
ル稼働の状態でその程度であれば多少なりとも救われる思いはするが)
また、現在学習用コンピュータ21台ではwwwの閲覧のみが可能となっている。すべ
てのクライアントから電子メールやネットニュースなどが利用できる体制作りが2つめの
課題であろう。そして、同時にWeb Page作成の指導・生徒によるWebPage
公開のガイドラインの策定も(市教育委員会の協力のもと)急がねばならない課題での一
つである。
○プロジェクトに参加して
回りの状況の見えぬままに取り組んできた2年間であったが、インターネットそのもの
がマスコミの取り上げられることも多くなり、一般化しつつあるなかで職員はもとより生
徒たちの意識もずいぶん変ってきたように感じられる。習熟の速度・度合いとも年を重ね
るごとに早くなり、私たちの生活の中へのインターネットの急速な浸透ぶりが感じられる。
地域の教育研究会の研修として活用していただいたことも数回あり、地域の教職員から
の質問や見学依頼も多く寄せられた。そうした依頼に応えながら感じたことは、多くの学
校現場が興味や期待を寄せているということであった。
情報の公開に関する諸問題や有害情報からの保護といったクリアすべきハードルは多い
ものの、このプロジェクトを経て問題解決へのアプローチが見いだせればと願っている。
また、昨年後半より、”こねっとプラン”をはじめ、いくつかの地方自治体では本プロ
ジェクトと同様の試みが始められている。単に100校プロジェクト関係校との交流にと
どめることなく、広く横の連携をはかっていければより効果的な取り組みとなるのではな
いかと期待している。(現在、千葉県内の教育機関・教育関係者との連携体制を千葉大学
が中心となり構築中である)
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