名古屋市立西陵商業高等学校 Page 2/2

100校プロジェクト 平成8年度実施状 況


電子メール、Web検索等の初級技術をマスターすることにより、リタイヤ後スポイルされ
がちな高齢者に社会参加の道を提供した。

1.3 ネットワークの活用を推進する取り組み
 1.3.1大学との共同プロジェクト
    キーワード 大学生との交流 どんな教員がいい?
  ねらい ・メーリングリストの活用により日常的な交流を実現する ・放課等での活
  用を促進する ・世代間交流を促進する
  実施状況 愛知教育大学にメーリングリストを設置し、テーマを与え投稿する。「高
  校生活につい」「いい先生、悪い先生」など生徒は自由に書いていた。これらのメー
  ルのキャッチボールによってお互いの「大きさ」を掴むことができた。

1.4  教科の利用を促進する取り組み
 1.4.1 電子商取引(佐賀県杵島商業高校との取り組み)
  キーワード Electric Commerce Webの活用
  ねらい ・インターネットを活用に教科「総合実践」での模擬取り組みを体験させる。
  近い将来展開されるであろうECについて学習させる。
  実施状況 それぞれのホームページに商品を掲示し、注文を受ける。Cu-SeeMeでの
  宣伝によって販売促進を行う。決済は小切手とし、実際に郵送した。このような取り
  組みで、離れた地域との取引が実現でき、生徒も緊張感をもって取り組んでいた。

2 平成8年度の成果と課題
 ・活用方法 本校はこれまで国際交流を中心に実践を行ってきた。これらの経験を元に、
  今年度は教科等での利用に応用し新しい授業展開に取り組むことができた。
 ・教育効果 一人一台の環境があるため、集中度の高い授業を展開できている。日常的
  な英語の使用は英語検定等に好影響をもたらしている。また電子メールなどは、これ
  から企業のリストラの中で使用されるツールで、生徒はそのことを意識してか積極的
  に取り組んでいた。
 ・技術的課題 Cu-SeeMeを多用したが、アメリカ、佐賀県等、適正な設定を探ること
  によって成功し使用に耐え得るツールとして定着した。しかし、回線か64kと制限さ
  れていることから、かなり苦しく、画像ファイルの転送もかなりの工夫を要した。
 ・リタラシー 生徒はインターネットを道具として使えるまでになった。教師もサーバ
  ーを設置していただいたことで、ネットワーク全体の構成がよく分かり、基本的な技
  能を身につけることができた。

3 プロジェクトに参加して
 「教室の壁を突き破る」ネットワークの働きを身を持って体験できた。大学、地域ネッ
 ト、CEC、IPAのサポートによりこれらが実現した。学会などで世界各国のキーパーソ
 ンとも知り合え、国際交流のプロジェクトを強力に推進することができつつある。
 生徒の表情もかつての授業に較べると明るく、意欲的になったように思う。この経験を
 他校の先生方と共有できるよう資料提供していきたい。
  ただ、あれもできる、これもできると家からもネットワークに入った。「24時間戦
 ってきた」この2年間であったが、そろそろ一日5時間は寝る生活に戻りたいと思う今
 日この頃である。


ホームページに戻る / 前のページにもどる