宮崎県立延岡商業高等学校 Page1/2
○ネットワーク利用状況 1 インターネット利用手続きのルール化 本校では情報処理科を中心に、約300名の生徒個人および職員に電子メールの利用I Dを発行している。本年度は利用IDの発行手続きをルール化し、利用ID発行申請書の 届け出を生徒および職員に義務づけ、利用の責任を持たせた。 2 インターネットによる情報検索および情報リテラシーの育成 インターネットのサーチエンジンなどを利用して、効率的な情報収集の手段としてイン ターネットを利用した。情報検索の授業を行った。電子メールや校内ネットニュースによ って提示された課題をウインドウズのカットアンドペーストの機能を使いながら、ペーパ ーレスのレポートを完成していく授業を行った。 3 校内専用ホームページの開設とセキュリティ教育 校内専用のホームページをつくり、その中に校内掲示板を設置し、インターネット使用 に関する注意事項などを掲載し、セキュリティ対策の情報を載せ、インターネットの導入 の授業で利用できるようにした。 4 マルチメディアテキストの利用 「英語実務」の授業において、遅い回線スピードをカバーするために音声を組み込んだ ホームページを本校サーバに作成し、相手のイメージを膨らませながら、音声を添付した 電子メールによる交流をアメリカの大学生と行った。 5 プログラミング言語としてのHTML教育 情報処理科の科目「プログラミング」の授業の一環として,HTML言語をインターネ ット上の情報を生徒自らに参照させることによって学習させた。そして,実際にホームペ ージを作成し、FTPによって登録させ,インターネット上に公開した。 6 生徒の研究成果のホームページによる発表 各教科の成果をホームページに登録することによって、学校内外に公開している。「課 題研究」の公開は,研究成果を多数の人に見てもらうことによって,生徒の学習意欲をよ り喚起する効果があるとともに、ホームページを作成することは,生徒が研究を他人へわ かりやすいように工夫することにより研究が深まるのではないかと考えている。 7 共同利用企画「酸性雨プロジェクト」への参加およびそのデータの活用 酸性雨を実際に調査し,その結果をインターネット上に公開し,他の地域のデータと比 較することによって,生徒に環境について考えさせている。特に、「生物」の授業におい てもこの全国のデータや本校のデータを活用し,生徒により身近な問題として環境につい て考えさせる。また、「情報管理」の授業において酸性雨データなどを実際にダウンロー ドし、表計算ソフトなどのミドルウェアなどで加工し、グラフ化させることによって生徒 の思考をより深化させるようにしている。 ○平成8年度の成果と課題 1 情報を合理的に処理する能力の育成 インターネット上に存在する膨大な情報をナビゲーターなどのいろいろな手段で検索し, 有効な情報をどのように探し出すのかを実習させている。また,探し出した情報を加工さ せ、情報を取捨選択させることによって,情報を合理的に処理する能力と態度が育ちつつ ある。 インターネットに関する実習を中心に体験的学習を通して,生徒個々の想像力や論理的な 思考力を育てること ができつつあると考えている。 2 「課題研究」の深化 各教科の研究成果等もインターネット上にホームページとして公開している。特に「課 題研究」の公開は,研究成果を外部の多数の人に見てもらうことによって,外部からの反 応があり生徒の学習意欲をより喚起する効果があると考えている。さらに、ホームページ を使って「課題研究」の校内発表会を行うことによって生徒のプレゼンテーション能力の 育成をはかり、これから「課題研究」を始める下級生へのよい指標となっている。また, ホームページを作成することは,研究の成果を他者に理解してもらうための工夫が必要と なり,より生徒の研究が深まるのではないかと考えている。