宮崎県立延岡商業高等学校 Page2/2
3 生徒の思考の深化 インターネットから必要な情報(各種データ)をダウンロードし、表計算ソフトなど各 種のアプリケーションソフトでグラフ化するなど情報を加工したり、他の情報と比較させ ることによって、生徒は事象に対する因果関係などを考える態度が育ちつつある。 例:例えば、酸性雨データを加工し、グラフ化し思考判断の材料とし、生徒の思考を 深める工夫をしている。 4 EUC能力の育成 宮崎県産業教育フェアーにおいて、生徒自身にクライアントパソコンのインストール作 業やLAN接続作業を計画および設置させた。会場には臨時回線(アナログ1回線および デジタル1回線)を敷設し、本校のサーバにダイアルアップの接続させEUC(エンドユ ーザコンピューティング)能力の育成ができた。また、インターネットのクライアントソ フトのバージョンアップなども生徒に実習させている。これらの経験をもとにシステムア ドミニストレータ試験に合格者を出すことができた。また、インターネット上の各種の情 報を各種アプリケーションによって収集・加工していく授業展開を導入したところ、生徒 の積極的な取り組みが見られ、表計算ソフトなどのミドルウェアの技術が習得を深めるこ とができた。特に、コンピュータ利用技術検定1級では本県内の全合格者の半分の10名 の合格者をだすことができた。 5 職員のインターネットに関する意識の高まり インターネットに関する校内体制を見直し、サーバ管理技術の向上を目的とする「イン ターネット保守研究委員会」と教育利用を推進を目的とする「インターネット利用推進委 員会」を常置した。授業にインターネットを導入する職員が増え、生徒の指導へ大きく役 立っている。また、保守研究委員会は転勤等にも対応できるように技術・知識の向上を目 指している。 △普通教科での利用の制限の問題 生徒が自由に使えるクライアントパソコンは、パソコン専用教室に42台設置してある が、この教室は全学科における情報処理関連科目の指導にも利用されており、空いている 時間がほとんどない。そのため、普通教科での利用が一部に制限されてしまった。次年度 は、今年度新規導入されたPOSシステムの教室のパソコンをインターネット接続してク ライアントを増やしたり、授業時間を工夫をすることよって普通教科でのインターネット の利用の拡大を図りたいと考えている。 △評価の問題 生徒のホームページを使った発表には、生徒自身による自己評価と相互評価を導入して いるが、電子メールをなどを活用した授業の評価の観点をどう考えていくかこれから、こ れからさらに試行を深めていくことが必要だと考えている。 ○100校プロジェクトに参加して サーバがUNIXをOSとするマシンであったため、システムの設定や授業導入のため の準備にはかなりの時間を費やした。また、システム管理者宛に毎日20件前後の問い合 わせや調査依頼、施設見学の依頼などがあり、その対応に追われることも多く、その中で 授業にどう活かしていくか悩みも多かった。校内のネットワークを拡張してインターネッ ト利用環境を拡大するに従って管理範囲が広がり、担当者の負担は増すばかりであった。 さらに本校は生徒指導の文部省の研究指定校であり、2つのプロジェクトの両立に苦労し た。しかし、生徒はインターネットがマスコミ等で話題になっていることやマルチメディ アデータが豊富なこともあり、非常に興味を持って自発的に取り組んでいることが励みで あった。また、ネットワーク環境の拡充とともに職員のインターネットに対する意識も高 まってきたように思う。それらのことが学校の活性化につながっていると信じている。 最後に、本校のインターネットはネットワークに関係する様々な方のおかげで成り立っ ており、関係各位に感謝する次第です。 <<平成8年度外部への紹介等>> ・中学生1日体験入学 ・宮崎県立富島高校「課題研究」生徒体験 ・宮崎県立延岡西高校全職員職員研修 ・コメット延岡(延岡市医師会)研修会 ・平成8年度県立学校初任者研修(公開授業および実習研修) ・宮崎県産業教育フェアー出展 ・全国産業教育フェアー(山形県)出展 ・(社)日本教育工学振興会 情報教育対応教員研修全国セミナー(宮崎) ・社会人対象学校開放講座「パソコン入門」 <<本校ホームページの外部からのアクセス状況(1996年7月1日〜12月31日)>> 日本国内 18,824回 イギリス 11回 アメリカ 1,553回 カ ナ ダ 10回 台 湾 38回 そ の 他 38回 インドネシア 11回 不 明 7,253回 合 計 27,739回