北海道旭川凌雲高等学校 Page1/2

100校プロジェクト 平成8年度実施状況

■ネットワーク利用状況
 ○コンピュータ教室オリエンテーション
  新入生の全員に対して、コンピュータ教室はどのよう
  に使えるのか、インターネットはどのように活用する
  のかについて、オリエンテーションを行った。また、
  TIFORS*として電子メールのアドレスを取得する方法に
  ついての説明も行う。(*)TIFORS:凌雲高校において
  電子メールのアドレスを持つ生徒のサークル
 ○愛知県高校生フェスティバルにCU-SeeMeで参加
  愛知県私学の生徒たちが共同で行う新入生歓迎フェス
  ティバル。その企画にビデオ会議CU-SeeMeで参加した。凌雲高校からの映像200
  インチのプロジェクタに投影され、音声も市民ホールに響きわたり、地域を越えた
  交流が行われた。
 ○国際数学教育会議での数学遠隔教育ICME8(TG4)
  スペインで行われた標記企画に、旭川地区生徒の数学サークルとして参加した。電子
  メールで送付された数学の問題解決型の問題に対して、Mathematicaという数式処理
  ソフトウェアを用いて考え、送り返された解答に対して会議で検討が加えられた。
 ○高校生アジア交流シンポジウムにCU-SeeMeで参加
  アジアの学校と交流するプロジェクトの中で、高校生が主体となったシンポジウムが
  開かれた。アジアの地域や学校の事情の相違などについて、質疑応答が行われた。
 ○ネパール交流プロジェクト
  ネパールの先生、中学生、高校生を本校に招いて交流した。歌や踊りを披露しての
  交歓、餅つき大会、生徒会の活動状況の紹介など、忘れ得ぬ時間を過ごした。
  その後も電子メールのやり取りや、記念品、ビデオの交換などに取り組んでいる。
 ○旭川メディアカーニバルへの出展
  本校のインターネットの取り組みを、生徒が主体的に企画、準備して展示。Webに
  バーチャル凌雲高校を構築したり、教師のインターネットを活用した授業案を配布
  したりした。
 ○高校生の自律的意見交換(共同利用企画)
  全国の高校生が、自由にかつ自律的な意見交換ができるような枠組みが準備された。
  電子メールの書き方や、ネットワーク上でのエチケットなど、自分たちの経験に
  基づいた議論もなされ、Webにまとめられた。他にも、日常のありふれた会話から、
  社会問題や哲学的な話題、そして高校生ならではの意見交換がなされた。
  自律性の種蒔きを上手に展開すれば、広域学習環境の構築も期待される。
 ○学習での活用
  昨年度は、インターネット活用への環境作りに重点が置かれたが、今年度は学習での
  活用に向けて進展が見られた。教師自身の教材研究のため、生徒の自由研究のため、
  そしてインターネットならではの授業実践が行われた。
 ○イントラネットの推進
  校内LANを用いた、教育の情報化が進められている。文書や資料のデータベース化、
  数値データの管理運用などが行われ、それらの有効的な活用方法も含め、全校的に
  検討され始めている。また、昨年度よりもLANの敷設が進み、多くの部署がネット
  ワークに接続されるようになった。
  
■平成8年度の成果と課題
 ○活用方法
  コミュニケーションの基盤としてのインターネットから、学習の環境としての
  インターネットへ。学校内のインターネットが当たり前なものとなって、学習にも
  自然な形で活用される環境になってきた。教育利用へのガイド、資料としての整備、
  事例の提供など、ネットワーク委員会などで組織的に行わなければならない。
 <続く>
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