北海道旭川凌雲高等学校 Page2/2
100校プロジェクト 平成8年度実施状況
■平成8年度の成果と課題 <続き>
○教育効果
学校の枠を取り外すインターネットは、外部とのコミュニケーションを活発にする
ことで、存分にその力を発揮した。少なくとも全国の高校生と交流している生徒は、
日本をそう広いものとは感じていない。学習することへの手応えがそこにある
のではないか。
○技術的課題
ネットワーク管理者としては、稚内北星短大が行うUNIXサマースクールなどに参加
し、その後もメーリングリストなどで研修を積み重ねた。一般職員は、
情報システム部が行う研修会への参加もあるが、日常においてお互いの交流の
中から技術的問題を克服している。
○リテラシー
生徒にしても教師にしても、積極的にインターネットを活用している場合、自然に
情報リテラシーは獲得しているように思う。しかし、自らインターネットに係わって
いこうとしない場合には、学習や仕事の道具として環境を整えていくことが必要で
ある。具体的にはインターネット端末を増やすこと、LANの敷設、そして興味や
関心のわくコンテンツの提供などであろうか。
○インターネット委員会
分掌・特別活動・教科などを横断した形での委員会が、インターネット活用の推進を
行った。委員へのインターネット研修が不十分なこと、時間的に負担であること
などから、思うような活発な活動は難しかった。
■100校プロジェクトに参加して
○学校に風穴を空けよう!学校公開講座
学校開放講座として、春に「父母対象」、秋には「一般市民対象」の講習会を
行った。「インターネットで情報発信」というテーマで、各自のホームページを
作成した。
○地域に向けた研修会の開催
地域の様々な研修会を開催した。初任者地域研修会、教育委員会の講習会、
放送視聴覚研究会、中国留学生の研修など、年間を通して数多くの受入れをした。
学校視察も多くを数え、教育現場での関心の高まりを実感している。
○情報の提供
100校プロジェクトで得られた成果を、地域の研究会や研修会、シンポジウムなど
で発表した。教育委員会主催の研修会をはじめ、NTTインターネット・セミナー、
テレコム情報化セミナー、地域FM放送の番組、CEC主催のインターネット活用
研究会旭川など、実践の紹介や教育活用に向けての展望の一つを示した。
反面、地域の教育関係メーリングリストでは、多忙のため充分な書き込みができず、
研究会などに参加できない人達への情報提供が充分でなかったように思われる。
○教育の情報化の進展
100校プロジェクトによるインターネットの導入に係わって、校内LANが敷設
できたことは、本校に教育の情報化に対して大きな進展をもたらした。
ネットワークの環境が生徒や教職員の情報に対する理解を深め、無理のない情報化を
進めることが分かった。職員室のあちこちで、コンピュータやネットワークについて
教えあう姿が見られる。
○環境としてのインターネット
インターネットに対する生徒の考え方は、日常的な環境として定着してきた。
昼休みのコンピュータ教室は、半数が電子メール、残りの半数がWebのブラウジング
をしている生徒で埋まる。電子メールは、教師の側が用意したメーリングリスト
では飽きたらず、個人的に交流の和を広げている。Webに対しても、目的を持って
ブラウジングしている生徒が増えてきている。
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