清泉女学院中学高等学校 Page1/2
100校プロジェクト 平成8年度実施状況
○ネットワーク利用状況(今年取り組んだ事項)
ホームページの充実…新たに生徒の作品の公開や、クラス日誌の公開等を行った。
授業として…
1. 高校2年生「家庭科」の授業で、生徒に対して実施したアンケートや生徒
が行ったディベートの様子を、ネットワークを使ってデータ交換をして、
他校との比較研究をした。
2. 中学2年生 総合教科「情報基礎」の中で、インターネットの紹介をし
て、積極的に活用するよう促した。また、HTMLの作成を指導した。
3. 高校2年生「地理B」の「交通と情報」の単元で、インターネットやパソ
コン通信の概要を説明し、WWW、e-mail、newsgroupを利用させた。
(各自にe-mail addressを与えた。配当5時間)
この授業の上に立って、「地域研究」(課題研究)の手段の一つとしてイ
ンターネットの利用を勧め、WWWやニュースグループによって、各種
データを入手させ、発表に役立たせた。
4. 高校1年生ゼミ「インターネット活用講座」でも上記3.と同じような内容
を扱い、さらにゼミの後半で、ホームページを作成させた。(公開中)
5.IRCによる「チャット」の試行実験
将来的な課題の第一歩として、湘南慶應と本校との間でIRCによる
チャットを実施し、授業等で用いる場合の問題などについて研究した。
生徒の自主的利用として…
1. 課題(レポート等)作成のためのデータ収集
ニュースグループK12等によって学校外へ意見を求め、それをもとにして
課題を作成した。
2. さまざまな情報へのアクセス
本校では、放課後等はコンピュータ教室を開放しているので、生徒たちは
各自の趣味や関心によって、さまざまなサイトへアクセスして利用してい
る。
○平成8年度の成果と課題
1. 主な利用状況と成果は上記の通り。
特に、学校のホームページの充実については、単なる「学校紹介」にならない
よう、「今」の学校の様子をヴィヴィッドに紹介するという観点からの構築を
目指したが、ある程度は実現できたように思える。
2. 生徒がe-mail address取得を希望した場合、保護者と本人から「利用申請
書」の提出を求めるようにし、その際「利用の心得」を配布し、「ネチケッ
ト」やインターネット利用時の注意などについて、指導するようにした。
3. 「女子教育フォーラム」の活性化に関して、今後はメーリングリスト方式に
よって広く校外からも意見を求め、フォーラムの充実を図りたい。
4. 平成8年度に予定していた共同学習支援ソフト等を用いた遠隔地の学校と
ディーベート(あるいは話し合い)については、さまざまな問題点(機器やソ
フト面での技術的問題、時間割等の制度的問題など)が明確になったため、
データ(授業実践)の交換をネット上で行ったに止まった。
次年度以降、ネットワークを生かした授業実践となるよう、引き続き研究を重
ねたい。
なお、前述のようにこの企画実現への試みとして実施したIRC利用について
は、一定の成果が得られたと思われる。
5.インターネットを紹介する「newsletter」を15号まで発行し、啓蒙普及を
行った。
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