清水国際中学・高等学校 Page1/2

100校プロジェクト 平成8年度実施状況


*はじめに
  皆さんようこそ,私たちのホームページへ! 私たちのこの2年間にわたる100校プ
ロジェクト活動の様子を,皆さんに読んでいただけることをとてもうれしく思います。月
日の経つのは速く,このプロジェクトも約束の2年を間もなく終了しようとしています。
最終年度のネットワーク利用状況を報告すると同時に,この2年間を振り返り,このプロ
ジェクトの中で私たちが,何を学び取ったのかをレポートしてみようと思います。

○本校のインターネット利用目的
 私たちのこのプロジェクトへの参加は,本校中学の特別教育活動として,授業時間の中
に組まれた正課クラブでの活用であった。2年間の一貫した活動テーマは,正課クラブ活
動「地球クラブ」の中で「通信メディアを利用して,私たちの教室と海外の教室を結び,
世界の皆と友達になろう!」であった。100校プロジェクト参加前に,国際FAX利用
2年間,パソコン通信利用2年間,インターネットを2年間利用してきた実践活動を継続
する形でこのプロジェクト活動に参加した。

○本校のインターネット利用環境
 校内LANを持たない本校のインターネット利用環境は,供与の機器である1台のサー
バーマシン,64KBデジタル専用線,オンライン接続されているのは供与のクライアン
ト1台と自主接続したもう1台のクライアントだけでの活動あった。100校プロジェク
トのサブテーマは,供与の機器だけをフルに活用してどのような活動が展開できるかでも
あった。インターネットのすばらしさは,1台のクライアントだけなら1台なりの,2台
だけなら2台なりの活動を展開できることを私達に教えた。

○正課クラブ活動「地球クラブ」でのインターネット利用
 8年度のネットワーク利用の大きな活動のひとつは,6月から7月にかけての2か月間
本校とロシアのモスクワ近郊をインターネットで結び開催された The 4th Russia-Japan
Computer Camp School に向けての準備活動と交流であった。メールの交換,共同デザイ
ン,Virtual Class Room で未知の星「 The Blue Planet 」の探検,いじめをテーマにし
た絵本の国際共同編集「耳のないうさぎ」などの作品を完成した。この作品制作過程では
インターネットの特性を生かした国際共同編集作業を体験することができた。

○絵本の国際共同編集作業
*テーマの決定 グループごとにテーマを決定して10コマ程度の作品を目標にした。
*あらすじと絵 1コマに2ー3行の物語をつけ,鉛筆書きの下絵を完成。
*コンテ作り  絵と文を合わせて簡単なコンテ作成,鉛筆で絵を清書。
*画像取り組み スキャナーで画像を取り入れBMPファイル作成。
*圧縮     10コマ程度をまとめてLZH形式に圧縮。
*PUT     FTPサーバーへPUT,ロシア側でこの画像をGET。  
*GET     ロシアのサーバーへ Anonymousでログイン,画像をGET。
*物語     画像を見たロシアの子供たちが物語を創作,その物語をE-mailで受信。
*相手の絵   物語だけでなく「私の絵も作品に入れてね」といって絵を送ってきた。
*編集討論   物語の結び方について E-mail での国際討論。
*仕上げ    アメリカの学校にもプロジェクトへの参加を呼びかけたが,夏休みで見
        つからず,インターネット活動を支援するアメリカの国際ボランティア
        の方に協力をお願いして,この絵本のまとめ作業を手伝ってもらった。
*レイアウト  本のデザイン,着色についての意見交換が E-mail で繰り返された。
*HTML化  編集作業を容易にするために作品はHTML化され,編集意見交換。
*印刷     カラープリンターで印刷して1冊の絵本が誕生した。

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