奈良県立高取高等学校 Page2/2


100校プロジェクト 平成8年度実施状況


○平成8年度の成果と課題

○100校プロジェクトに参加して

 インターネットは人と人とのネットワークである。
 ネットワークはその構築や運用に非常に多くのマンパワーを必要とする。電子メールを通じ、新しい友人ができ、多くの方々に助けていただいた。生徒や教員に伝えたかったこともこのネットワークの人間臭さの部分であった。
 初年度はまずクライアント環境を整備した。本年度は電子メールを中心としたコミュニケーションに注目、電話や水道と同様インターネットがあって当然の環境を目指した。
 大学生にキャンパス生活のアンケートを送りつけた生徒、自国の友人と電子メールで連絡を取り合いながら自分達のホームページを立ち上げたタイからの留学生、米国の教師から電子メールでスペイン語の添削をしてもらう生徒、学校にまで押しかけた大阪ろう学校とのメーリングリスト、食事時間もそこそこに激論が飛び交ったオンラインディベート、たった10日でハワイと全国の7校116人のキーパル準備を可能にした電子メールの威力...私も予想しなかった展開であった。
 もちろんフェイス・トゥ・フェイスは最高のコミュニケーションの方法であり、なおざりにしてはいけない。
 反省すべき点も多々ある。全国規模の活動が増えた半面、校内や地域を対象とした活動が十分行えなかった。地元の中学生の要望に答えて開いたインターネット学習会で、WWWに見入る中学生のいきいきとした目を見て、それを強く感じた。県内ではインターネットの教育利用に組織だった動きがほとんどない。この2年間の蓄積を今後役立てたい。  インターネットも社会の一部であり、そのなかで個人の人権を尊重するのであれば、生徒個人へのアカウント発行やIP接続環境は必須かつ当然である。
 最後にこのような機会を与えていただいたサイバースペースのすべての方々に感謝を述べたい。(主担当・杉崎忠久)


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Created on February 10, 1997
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