H8_Report(2) 武雄北中学校 Page2/2

100校プロジェクト 平成8年度実施状況 


 
  ・生徒会活動の例・・・・CU-SeeMeの利用
   アメリカのシカゴ市(イリノイ州)のジャパンフェアーにテレビ会議システムを利
  用して参加した。
   この催しは日本総領事館が主催し、日本文化の紹介と日米の交流を目的としたイベ
  ントである。その一つとして、現地の子供たちと日本の子供たちの間でのディスカッ
  ションを計画した。本校の生徒会役員が代表としてこれに参加し、簡単な英語で会話
  を試みた。回線の状態があまり良くなく、音声が十分に聞き取れないなど問題も多か
  ったが、手を振るシカゴの小学生の映像がはっきり映り、意義深い交流となった。
 3 テレビ会議システムの性能比較
   インターネット上で利用できるテレビ会議システムのうち、最も一般的なCU-SeeMe
  (フリー版)とFreeVue の性能を比較した。その結果、FreeVue の方がトラフィック
  の発生が少なく、現在学校に導入されている低速な回線でも十分にテレビ会議システ
    ムを利用できることが分かった。(日本科学教育学会研究会1996.10.26宮崎大学)
○平成8年度の成果と課題
  設備面で昨年度に比べ端末が1台増え、ダイヤルアップ用コンピュータが2台増設さ
 れた。ダイヤルアップ用の回線はISDNに変更され、県内の商用プロバイダに接続した。
  これらの環境面での変更を受けて今年度では次のような成果が得られ、また課題が残
 った。
 〔成果〕
  ・インターネットを利用できるコンピュータが増えたため、ふだんの授業のなかでも
   生徒がネットワークを利用できる台数が増し、加えて休み時間や放課後等で生徒の
   要求に応じて自由に利用させることができるようになった。そのため、インターネ
   ットに対する興味関心が今まで以上に増し、学習においても「インターネットで調
   べる」「インターネットで発表する」など自分の学習方法の一つとしてインターネ
   ットを利用しようとする姿勢が見られるようになった。
  ・テレビ会議システム(FreeVue,CU-SeeMe)やネットワーク上の共同作業が可能になる
   システム(Netmeeting)の利用では、音声を使って交流した結果、単位時間に消化で
   きる内容数が増え、時間を有効に活用できるようになった。
 〔課題〕
  ・授業でSINET 外のサイトを利用したいとき、NSPIXP1 へは1.5Mで接続されているた
    めにボトルネックとなり思うような速度が得られず、授業中に利用を中断しなけれ
   ばならない場合がある。
  ・生徒にインターネットの自由な利用時間を保障して感じたことは、ネットワーク利
   用の初期の段階で多く見受けられる「情報を得る」という立場で見た場合、一般に
   認識されているインターネットの姿に比べ、授業で児童生徒がすぐに利用できる情
   報が少なく、その場所すらも分かりづらい。従って、全国規模で児童生徒の利用で
   きるサイトの情報を集約すべきである。
  ・テレビ会議システムでの卑猥情報に対する対策を早急に講じなければならない。
○プロジェクトに参加して
  本校は佐賀県で唯一このプロジェクトに参加し、微力ではあったがこれまで地域の核
 となり様々な取り組みを行ってきた。特に、プロジェクト以前の平成6年7月に本校も
 参加して行われたグローバルクラスルームプロジェクトは、テレビ会議システムの教育
 利用の可能性を広く関係機関に提言した。本校ではこの結果を受けて、プロジェクトが
 スタートすると同時にパソコンレベルでのテレビ会議システムの実現に向けて試行錯誤
 を繰り返してまた。このような取り組みの根底には、実は本校の持つ悩みがあった。そ
 れは田舎故に色々な意味において刺激が乏しく、そのため自己表現能力や積極性が十分
 育成されていないと判断し、これを補う上でテレビ会議システムが有効である考えたか
 らであった。お蔭様で、最近の生徒を見ると校内・校外の行事や活動において今までよ
 りも積極的な関わりが見られ、校風のよい意味での変化が見られるようになった。
 

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