土庄町立土庄中学校 Page 2/2

100校プロジェクト 平成8年度実施状況


平成8年度の成果と課題  ・活用方法

   現在,インターネットのサーバー機が1台とクライアント機が7台あります。    ニュースサーバー上では本校独自で,ローカルなニュースグループを運営し,校内   外の人々の意見を聞けるようにしています。また penpal-mlというメーリングリスト   を作り,そこに電子メールで外国との交流を希望する生徒と担当教員を登録してあり   ます。交流を目的としたメールは,このメーリングリストに送ってもらうようにして,   リストのメンバー全員がその内容を共有できるようになっています。返事を出す場合   も,担当教員(英語科)経由で送ることができるようにもしています。    授業では,教員が前もってWWWなどを使ってインターネット上から資料を探して   きて,それを生徒に表示することが多いです。直接,生徒がインターネットクライア   ント機を使う場合は,数人で1台の割合で主にWWWを使っています。放課後はクラ   イアントをいつでも使えるようにしています。コンピュータ部や電子メールクラブの   生徒が,ホームページを作ったり,電子メールを書いたり,情報検索に使ったりして   います。

 ・教育効果

生徒はWWWを使って情報を調べる際にも,どんな内容が出てくるのかわくわくし   ながら行っています。興味のあることや疑問に思ったことを,自分で調べてみるとい   う主体的な行動ができるようになってきていると感じました。また,電子メールを使っ   ての交流でも,苦手な英語を克服しながら,自分から積極的に働きかけていこうとす   る生徒が多くいました。また,ホームページ作成でも,自分たちのことを世界にPR   するために,どうしたらよいか真剣に考えながら作っていました。    「インターネット」をきっかけに主体性,積極性,楽しみながら真剣に取り組む姿   勢...etc.が育ってきたように感じます。

 ・技術的課題

インターネットを利用する上で一番の課題は,そのスピードだと思います。特に,   WWWを利用しているときにそう感じます。ペ−ジを開くのに何分もかかっていたの   では授業中に使うことは難しいです。次に,サーバー機のシステム管理の問題です。   サーバー機を学校に置き,またその管理を校内の担当者がするのはメリットがたくさ   んあり,よいと思います。ただし,その担当者にシステム管理ができるだけの技能と   時間がなければならないと思います。担当者に技能が身につくだけの十分な研修がで   きるような,またシステム管理のための十分な時間もとれるような体制づくりが必要   だと思います。

 ・リテラシー

   大切なのは,生徒がどれだけインターネットに触れられる機会があるか,インター   ネットを使った活動ができる場があるかです。そのためには,生徒だけでなく教員に   対しての啓発,研修も必要です。今年度は,少人数での研修は幾度かとれましたが,   全教員が参加しての研修の機会はとれませんでした。生徒だけでなく教員にも,イン   ターネットを使うとこんなに便利で,こんなこともできて,こんなに役に立つという   ことを知らせていく必要があると思います。

プロジェクトに参加して

        この2年間に,本校のインターネットの教育利用に関して,本校訪問者(教育関係   者,新聞,テレビ局関係者)に対して,コンピュータ講座(本校主催,自治体主催)   で,研究会(郡や県での教科研究会や情報教育研究会)で,インターネット上(ホー   ムページ,電子メール)で,などの際に,紹介や報告,あるいはインターネットの実   習のお手伝いをさせてもらえる機会が多くありました。    どの人も,またどの場面でもみんな熱心に担当者からの話を聞いたり,機器の操作   をしたりしていて,熱意をひしひしと感じました。きっとこれからインターネットが   教育現場に普及し,すばらしい実践ができるようになるのでは,と感じました。  

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