ネット社会の歩き方 実践研究報告書


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1.実践研究開発の目的

1.1 背景

     いわゆるネットルール教育の重要性は多くの教員が認識しつつも、ほとんどの教員が「何をどのようにして教えればよいのか」が解らないのが現状である。

     他方、ネットワーク技術の進化と普及(例えば、i−modeの普及、プレイステーション2のネット接続、MP3ウォークマンなど)により、小中学生のネット社会への参画はもはや現実のものとなっている。トラブルなどを未然に防ぐ(あるいはそれに的確に対処する)ためにも、ネット社会における一定のルールを教えておく必要性は高く、学校教育はもとより、ネット教育の出来ない家庭からのニーズも強い状況である。

     そのような現状において、これらの要求に対応できる教材と、その教材を利活用できるような授業実践のための学習指導資料が求められている。

1.2 目的と目標

     児童・生徒が教室で可能な限りリアルな情報社会との接触を体験し得るソフトウェアとカリキュラムを開発し、Eスクエアで公開することを目的とした。それにより学校、家庭に広く供することが可能となり、児童・生徒が「ネット社会を安全に楽しく歩く」ための知識を身に付けることが可能な学習環境が整備できる。

     現在、発生している各種ネット上のトラブルなどを調査し、子供たちが少しでも被害者にならない、加害者にもならないよう、なるべくわかり易く、具体的なケースで理解できる内容とした。

1.3 具体的な成果目標とその意義

     本実施テーマは、Eメールやチャット、ホームページによる情報発信、電子ショッピングなどインターネット環境による人と人のコミュニケーションや消費者行動において、他人に不愉快な思いをさせず、気持ち良く接することができるルールやマナー、そして安全にショッピングができるような知識、そしてもし問題が発生した場合、正しい行動ができるような知識が身に付けられるような内容を目標とした。

     但し、ネット社会そのものが新しい社会であり、情報通信技術も日々変化・進歩しており、どの範囲を、どのような教材で、どのような学習方法で子供たちが学習したら効果がでるのか、今回開発した成果物で評価・検討し、より学習効果のある次の段階へと進めることが重要と考える。



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