ネット社会の歩き方 実践研究報告書


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2.実践研究開発の概要  

2.1 実践研究開発の全体像

       当初の計画は以下の項目であった。


       第1回検討委員会(平成12年8月29日開催)において、出席された委員の方からの様々な意見・要望、そしてその後の本研究開発プロジェクトのメーリングリストでの検討により開発方針は当初の方針に対して、多少の軌道修正を行った。

       計画段階ではインターネット環境の活用能力の向上やオークション、電子ショッピングの方法や気を付けるべき事柄を学習するための教材作成が目標であった。それを、インターネット社会で賢い消費者行動が取れるよう早い時期から学習できるような教材を多く作成することとした。

       その理由は、今現実にネット社会で起きている問題であり、早急に学習すべき事柄であることが委員全員の意見として一致したためである。

       よって、以下の様な学習テーマにあわせた教材を作成した。

      (1) インターネットの安全な利用

         インターネットを利用する場合、そこに潜む危険性がどこにあるのかを知るきっかけとなる教材を作成した。

         いろいろな場面で、様々な形で個人情報が他人に知られる危険性があること、ウイルスなどにより使用しているパソコンが破壊されたり、知らないうちに友達にウイルスを送りつけたりしないよう、どのような注意をしなければいけないかをテーマとして作成した。また、その作成した教材を利用した授業を行うために参考となる、学習指導資料を作成した。

         同時に教師が関連資料をネット上で効率良く集められるよう、リンク集を作成した。

      (2) 情報モラル

         情報提示範囲が従来のスケールとは大きく異なることによる影響や、情報が電子データであるため、オリジナル情報と100%同じ内容が扱えることで知的所有権の問題など、情報通信技術の特性からくる注意点を理解するための教材を作成した。

         また、個人認証技術がパスワードによる方法であるための注意点を理解するための教材を作成した。

         同時に学習指導資料やリンク集も作成した。

      (3) 賢い消費者として

         インターネットショッピングなどネット上で物品の購入や情報サービスの受ける場合、どのような注意が必要か、もし問題が発生した場合、どのような対応をすべきか。また、個人間での取引での注意点などを理解するための教材を作成した。 

         同時に学習指導資料、リンク集も作成した。

         検討委員会でも意見の出た仮想オンラインショッピング体験サイトも作成した。このサイトを利用して実際にショッピングをしながら、安心してショッピングできるサイトはどのようなサイトか、どのような点を注意して注文したら良いのか、失敗を体験しながら学べるサイトである。

         そして、学校内サーバーにこれら作成したソフトウェアをインストールしてインターネットに接続せずに利用できることもできるような構造とした。

2.2 実践研究開発の規模

       実践研究開発の項目毎に画面数、ドキュメント数、プログラム本数など規模を示す。

      2.2.1 学習ユニット関連

        (1)Flashムービー数

         <インターネットの安全な利用>
          以下の5種類のFlashムービー

          ○個人情報の保護−基本
          ○個人情報の保護−応用
          ○チャットの危険性−基本
          ○チャットの危険性−応用
          ○ウイルス−応用

         <情報モラル>
          以下の7種類のFlashムービー

          ○誹謗中傷−基本
          ○誹謗中傷−応用
          ○責任ある発信−基本
          ○責任ある発信−応用
          ○知的所有権の保護−基本
          ○知的所有権の保護−応用
          ○なりすまし−基本

         <賢い消費者として>
          以下の8種類のFlashムービー

          ○カードの不正利用−基本
          ○カードの不正利用−応用
          ○雲隠れ−基本
          ○マルチ・ネズミ講−応用
          ○海外接続ソフトのダウンロード−応用
          ○違法商品の個人輸入−応用
          ○入力ミスによる発注−基本
          ○賭博行為−応用

        (2)ドキュメント数

         <概要説明>

          ○学習ユニットの概要

         <インターネットの安全な利用>
          以下の3種類の学習指導資料

          ○個人情報の保護−基本/応用
          ○チャットの危険性−基本/応用
          ○ウイルス−応用

         <情報モラル>
          以下の6種類の学習指導資料

          ○誹謗中傷−基本
          ○誹謗中傷−応用
          ○責任ある発信−基本/応用
          ○知的所有権の保護−基本
          ○知的所有権の保護−応用
          ○なりすまし−基本

         <賢い消費者として>
          以下の6種類の学習指導資料

          ○カードの不正利用−応用
          ○雲隠れ−基本
          ○マルチ・ネズミ講−応用
          ○海外接続ソフトのダウンロード−応用
          ○違法商品の個人輸入−応用
          ○入力ミスによる発注−基本

      2.2.2 電脳商店街関連

        (1)CGIプログラム数

          以下の7店舗のショッピングサイト

          ○水星電脳商店
          ○金星ネットウオーク商店
          ○火星オンラインショップ
          ○木星商店
          ○土星百貨店
          ○天王星オンライン商店
          ○海王星サイバーショップ

        (2)Flashムービー数

          以下の7店舗(8種類)のFlashムービー

          ○水星電脳商店
          ○金星ネットウオーク商店
          ○火星オンラインショップ
          ○木星商店(2種類のパターン)
          ○土星百貨店
          ○天王星オンライン商店
          ○海王星サイバーショップ

        (3)ドキュメント数

          以下の3種類の資料

          ○学習指導資料
          ○学習プリント
          ○参考資料

      2.2.3 オンライン文献集

        (1)ドキュメント数

          以下の1種類

          ○関連サイトのリンク集

      2.2.4 導入方法など

        (1)ドキュメント数

          以下の2種類

          ○教材のダウンロード方法
          ○ご利用上の注意点

      2.2.5 教材ファイル

        (1)ファイル数

          以下の2種類

          ○学習ユニット圧縮ファイル
          ○電脳商店街圧縮ファイル


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