4. 付録

4.1. 準備段階、実施段階、まとめ(評価)段階でのメーリングリスト(抜粋)

(1) 準備段階のメーリングリスト抜粋

1)神奈川県より

 春になり,今年も種まきの季節になりましたね。それで,今年の発芽マップが気になりだしました。今各学校では,何を蒔こうかいろいろ考えている時期だと思います。

 今年も発芽マップは継続するのでしょうか?継続するのならば,参加させてください。

2)京都市より

 2年生です。今年度,初めて「ケナフ」を育てることにしました。「発芽マップ」ことを知り,是非参加したいと思っています。種を蒔く日時をお知らせください。種の方は,入手しています。

 初めてなので,不安でいっぱいです。また,いろいろとお教えください。よろしくお願い致します。

3)熊本県より

 こんにちは。今朝,ケナフの種が届きました。ありがとうございました。

 あんなにたくさん届けていただくとは思いもせずに,他の先生とともに感動しました。

代金は必要ないのでしょうか・・・また,いろいろなHPを見ていたら「種を一晩水に浸し,芽が出たのを植える」というのを見つけたのですが,発芽マップとしては,事前の処理は何もしないで植えることにするのでしょうか?

 時刻は,一応15日の2時間目くらいかな?と思いながら来週の時間割をたてたのですが,植える時刻は決まったのでしょうか?

 連休中も,質問などに対応していただきありがとうございます。15日をこどもたちとともに楽しみにしています。

(2) 実施段階のメーリングリスト抜粋

1)北海道より(後日参加のため6月に播種)

 本日の気温(午後1時)は24℃でした。

 6月11日(金)に,全校児童6名で420粒,教員4名で280粒,合計700粒の種を植えました。金,土,日と天候に恵まれ,本日,全体の2分の1ぐらいが発芽していました。

 昨年度,本校で採れた種なので,発芽率が悪いと予想されます。今後の発芽が心配です。

2)神奈川県より

 飼育園芸委員会のこども達は,昨年のケナフを使って,今日紙すきをしました。

1)  はさみで短く切る。
2)  水に一晩つける。 
3)  水をかえながら,にる。(4時間ぐらい)
4) 金槌でたたく。
 本当は木槌の方がよいのでしょうが,理科室には金槌しかないので,それを使いました。水を途中でかえたのは,あまりにもあくが出るので,かえてみました。ここまでは,まあまあ普通の方法なのですが,,,
5) 粉石鹸を入れて煮る。(4時間ぐらい)
6) そのままで,ずっとおいておく(2週間ぐらい)
 ずっとおいておいたのは,まとまった時間がとれなかったせいなのです。また色は自然の色にと,漂白剤はつかいませんでした。あとは普通に
7)  ミキサーにかけ,布袋に入れてよく水洗い
8)  10リットルの水に,耳かき一杯の「とろろあおい」の粉末をいれる

9)

紙をすく
 できあがった紙に鉛筆では字は書けないようですが,筆ぺんではちゃんと書けたので,紙ができたということにしました。インドやネパールのお土産の便箋と同じような 感じになりました。
 本当はページを作成してからメールをだした方がよいとは思ったのですが,あまりうれしかったので,先に書いてしまいました。

3)茨城県より

 一番大きいもので90センチに育ちました。風の影響か途中で左に曲がっているものが多いです。葉っぱについて,昨年はあまり気にしていませんでしたが他校のホームページを見て気にしてみてみると,下の方から分かれていないもの,3つに分かれているもの,5つに,7つに,と,上の方に行くにつれて形が違うんですね。子供と一緒に不思議に見ていました。ヘチマの生長と一緒に金曜日に観察しています。夏休みは部活とうで出てきた子と一緒に観察したいと思っています。子供の背を抜くのが楽しみです。

4)茨城県より

 富山市の先生から,おれたケナフの対策をということでしたが,本校では,昨年8月末から9月にかけて,台風に襲われ,半数近くがおれてしまいました。その時のその後の様子をお知らせします。

 以上です。

 本校は,現在,2メートルから2メートル50センチぐらいになっています。昨年は,冷夏で,1メートル前後でした。気温や,日射量はかなり影響するようです。あと,植えた場所の土壌は,かなり影響があるようですね。校舎が建っていた跡地の畑では,腐葉土や肥料を入れて土づくりをしなかったら元気がありません。土壌対策をしたところ,元気よく育っています。酸性雨も影響があるかも知れませんね。

 みなさん!そういう生育条件での成長の違いについて,情報があれば,教えて下さい。

5)富山県より

 とても分かりやすかったです。参考になりました。

 自分の先日自宅で紙すきをした様子をデジカメにとったので,アップしようと思っていましたが,バタバタと忙しく,もうしばらく後になりそうです。
 富山県では,昨年「こども県議会」でケナフ栽培を子供たちが提案し,それに教育委員会が答える形で,県で20校が指定校となり,ケナフ栽培に取り組んでいます。本校もその1つです。

 4月に「ケナフ講習会」というものがあり,種まきから育て方に至るまでの説明を受けました。今月の7日には,紙すき講習会があります。そこでの講師が富山ケナフの会の会長さんなのですが,一昨日その会長さんに個人的にお会いし,私のケナフ紙第1号を見せて,どこがいけなかったのか教えていただきました。

 講習会では「薬品を一切使わない方法」でやると言われ,やり方も聞いてきました。

  1. 皮をむいて,1〜2センチほどに細かく切る。

  2. 水で30分ほど煮る。

  3. ミキサーにかける。

  4. 水をたっぷり入れ,3時間ほど煮る(圧力鍋だと1時間)
    布でこし,繊維がほぐれるように少したたく。

  5. 再びミキサーにかける。このときせんたく用ののりを少々入れる。トロロアオイなどがあればもっといい。 これで,パルプのできあがりです。

 4のところで,洗濯用洗剤を入れて煮ると漂白効果があり,かなり白くなるが,洗剤を洗ってとるのも結構手間がかかると言われました。

 「環境にやさしいくらし」を目指している子供たちとはこの薬品を使わない方法で紙すきをしたいと考えています。今は,どうやったらケナフから紙を作ることができるのか子供たちに調べさせているところです。

 今日の調べ学習で,「苛性ソーダ」について調べた子が危険な薬品だということが分かったので,これを使わなくてもいい方法を調べたいと言っていました。このあたりの子供たちの気持ちを大切にしていきたいと考えています。

 発芽マップ参加校のHPを随分参考にさせていただいています。

 これからもよろしくお願いします。

6)熊本県より

 メーリングリストには,紙漉のことが多く出ていて,こちらでも,刈り取りやパルプづくりについて取り組まないといけないなと感じているところですが,卒業証書を印刷するには,皮の部分だけか,中のほうまで一緒にしたほうがいいか,はたまた,牛乳パックなどを入れないといけないか,思案しているところです。どなたか,アドバイスをいただけたらと思います。

 今日,ケナフクッキーを味わいました。富山県のページを参考にして,本学級の女子4名が作ってきてくれたものです。とてもおいしく,みなさんも食べてみられてはと思います。その様子もアップしましたので,ぜひご覧ください。

(3) まとめ(評価)段階のメーリングリスト抜粋

1)茨城県より

 発芽マップのみなさまには大変お世話になりました。

 本日,午前,無事に卒業式が行われ,卒業生17名が,ケナフの証書と額を手にして,巣立っていきました。まず,発芽マップのみなさまにお礼とその様子のご報告をしておこうと,メールいたしました。

 今日の卒業式の模様は本校のホームページを見ていただければと思います。卒業式の様子,見ました。ケナフで作った卒業証書,額に入るとなおさら立派に見えますね。ケナフの証書をいただいた子どもたちもいい思い出ができたことと思います。

 本校では,卒業証書まではいきませんでしたが,葉書を作り,卒業式会場に掲示しました。紙作りの際には,いろいろな学校のホームページから,資料として参考にさせていただきました。

 発芽マップ参加校の皆様,1年間お世話になりました。

2)北海道より

 発芽マップのアンケートから

 ○ その他,発芽マップへの要望等がありましたらお書きください。

  (添付ファイルについて具体的に基準を設けていただきたい。)

  (1m,2mになった日を報告してもらいたい。1つのホームページにまとめて一覧できるようなWebページの作成。)

  (20日目,40日目,,,の最大のケナフの報告。)

3)宮崎県より

 先日からアンケートのご協力をお願いしておりましたが,多数の回答を頂きありがとうございました。

 まだ,まとめてはおりませんが,読ませていただいたところ,これからの課題として,子ども同士の交流をどのような手立てで図っていくかということ,生長の様子の比較を容易にできるシステムの構築等が挙げられるのではないかと思います。ご協力ありがとうございました。

 さて,これから本校では種の収穫を予定しています。(生長は思わしくなかったのですが,種はかなりの数収穫できそうです。)


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