3 調査のまとめ

 委員会で上記パイロットシステムを評価した結果,以下のような意見が出された。

3.1 評価

(1) とりあえず,CECの「教育用ソフト活用プラザ」の市販ソフトなど3,000本のEXCELデータを流用した為,教科別メニュー検索しかできない。

(2)情報の質が商品カタログから分かる情報に限られているため、情報良が少ない。

3.2 課題

 課題としては、以下がある。

  1. キーワードによる検索機能がほしい。

  2. もっといろいろな付加情報がほしい。

  3. 一覧表に各ソフトウェア会社の商品紹介ホームページへのリンクがほしい。

  4. ソフトウェアの評価がほしい。例えばCEC推奨ソフトなどがあってもいいのではないか?、という意見が出された。現実的には教育現場の先生方の実使用によるコメントや評価が参照できるような情報提供の仕組みを考える必要がある。

  5. 該当ソフトを使った実践事例へのリンクがほしい。

  6. ソフトの体験版をダウンロードできるようにしてほしい。

  7. ソフトウェアのバージョンアップの頻度が高いので、登録情報を頻繁に更新できる仕組みが必要である。

3.3 今後の展望

 今回は、CECの教育用ソフトウェアライブラリーを対象に、教育現場の先生方へのソフトウェアの情報提供のあり方について調査し、Eスクエアのホームページで公開した。しかし、データの内容、検索機能、常に最新の情報鮮度を保つための運用の方法など課題は大きい。

 今後は、以下のような点を十分配慮してソフトウェア情報の提供を目指したい。

(1) データの内容の充実

授業での利用に関する関連情報の提供。

など

(2) キーワード等による検索機能の充実

 キーワードの他、下記のような校種や学年、教科などで検索できるようにする必要がある。

【検索項目】

ソフトウェア名、単元、ねらい、内容・特徴などの登録内容を対象に全文検索できることが望ましい。

統合ソフト、ワープロソフト、表計算、データベース、辞事典・図鑑、

お絵描き・グラフィックソフト、ネットワーク、インターネット、ツール型ソフト、

シミュレーション型ソフト、ドリル型ソフト、チュートリアル型ソフト、

プレゼンテーション(提示型)ソフト、ゲーム型ソフト、エデュテイメント型ソフト

その他

(3)情報鮮度を保つための運用

 新しく提供された教育用ソフトウェア(バージョンアップおよび新製品等)に関する情報をできるだけ早く提供し、の鮮度を保つためには教育用ソフトウェア提供会社等の協力が不可欠である。そのためには、

が必要である。

「教育用ソフトウェア情報」の活用度を上げることは、Eスクエア・プロジェクトのホームページ全体のアクセス数を増大させる施策とも大いに関連が深いので、その両方において工夫し努力していきたい。役に立つコンテンツやサービスの提供がホームページの利用度を上げ、また、ホームページの利用度の向上がコンテンツやサービスの利用度を上げるという相乗効果を狙っていきたい。


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