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新100 校プロジェクト 平成10年度実施報告
茨城県つくば市立桜南小学校
・実践項目2 :メーリングリストを活用した情報交換
児童のメール利用を積極的にすすめるため,保護者を中心とした協力者のメーリングリストを作成し,児童からの質問や意見に対して,スムーズに情報交換が行えるようにした。
このことにより,児童のメールを利用した意見交換が容易になり,学級・学年に限られない,情報交換が行われるようになり,情報交換が増加した。
また,親子での交流がメールを介して行なわれる場合が増加し,親子のコミュニケーションの機会が増加した。
・実践項目3 :自主企画
項目1 と関連し,児童の課題選択的学習を取り入れ,ネットワークを活用した調べ学習を行なった。
また,情報収集・児童の疑問解決において,保護者を中心とした学習ボランティアを募り,メーリングリストを活用して学習を進めていった。
学習成果を学習データベースとしてホームページ上で公開した。
・実践項目4 :県運営事業への協力
・インターネット利用推進事業への協力
・ガイドラインの作成・検討
・インターネット利用推進用CDの作成 など
・実践項目5 :地域コンピュータ活用事業への協力
・つくば市コンピュータ研修会への会場提供,講師など
○平成10年度の成果と課題
【活用方法】
昨年度までに整備された環境(イントラネット・インターネット)をもとに,さらに,協力校との連絡を深め,協同学習に取り組んだ。
また,あわせて,環境教育と情報教育を柱とした総合学習としての取り組みを研究し,実践してきた。
学級でのホームページ作成などをとおし,情報の発信も意欲的にすすめてきた。
【教育効果】
児童・教職員のコンピュータリテラシーおよび,情報の必要性や情報モラルに対する意識などが高まった。
また,学習の成果をはじめとした情報を他の学校と共有・情報交換していくことで,児童間での協力がなされ,理解の深まりが見られるとともに,学校間の協力体制の強化につながった。
【技術的課題】
今年度は,従来の地域ネットワーク接続型から,OCN 接続へと移行され,そのためネットワーク運用システムに変更があった。それに伴い,管理面・運用面での多少の制約がでてきてしまった。
【問題点】
セキュリティ対策等の管理面での負担の増大。
利用者増大による相対的なクライアントマシンの割合不足。
使用頻度の増加による機器の消耗。
○新100 校プロジェクトに参加して
校内においては,児童・教師ともに,コンピュータに触れる機会が増え,特にネットワークの利用が増大してきた。その結果,特に児童は,メール等により,その交流範囲を学級内だけにとどめず,同学年の他の学級から他の学年・他の学校さらには一般の情報提供協力者などまで広がりが見られた。
対外的には,教師にたいして実践発表や研修での講師の依頼などが多くなり,他の学校・機関等にたいして,先進校としての責任が求められるようになってきた。