広島市立鈴張小学校 Page1/2


100校プロジェクト 平成10年度実施状況   

・校内LANの構築 
 昨年度までは,ネットワークサーバが設置してある南校舎でしかインターネットが使え
なかった。本年度は北校舎でもインターネットが利用できるようにするために校内LAN配
線の増設を行った。電気関連の配線に空きがなかったため,校舎間の空中をUTPケーブル
を配線した。北校舎にインターネット利用環境が整った事で,本年度は3学年でもインタ
ーネットを活用した実践が実施された。 

・新規サーバの作成 
 メインサーバの負担を考慮し,主に3年生のホームページのサーバとして,新しくサー
バを作成した。これによって,ネットワークサーバの管理を分担し,サーバの管理業務を
分散することができた。 

・メーリングリストの活用 
 メインサーバ上では,5月に,交流する学校の教師が連携して学習を進めていくことが
できるように,メーリングリスト「さくら」を作った。これによって、3校の教師間で打
ち合わせを緊密にし易くなった。また,合わせて児童用のメーリングリスト「あおさ」を
作り,電子メールによってやりとりする様子を3校の児童がお互いに見ることができるよ
うにした。交流を行う上でのメーリングリストを立ち上げは,教師間の情報交換や児童の
メールの交換に利用することができた。3校で行う交流であるため、メーリングリストの
稼働は、たいへん有効であった。 

○平成10年度の成果と課題 

 本年度は、新学習指導要領で新設される「総合的な学習の時間」を意識しながら,いろ
いろな教科での学習にインターネットの活用してきた。各教科での学習活動とインターネ
ットによる学校間交流が有機的に結び付き,児童は意欲的に学習を進めることができた。 
小学校段階での交流学習では,インターネットで情報交換しながら,ビデオテープや模造
紙の新聞,直筆の手紙といった具体物を学習場面に応じて活用することが児童の学習意欲
を引き出すことがわかってきている。 
 本校にはクライアントコンピュータが不足していたためインターネットを日常的に活用
した実践を行なう事ができなかった。しかし,平成11年度に21台の教育用コンピュータが
整備されることになった。今後,このコンピュータを活用しながら,インターネット利用
教育を推進していきたい。 

○新100校プロジェクトに参加して 

  本年度は,校内の取り組みだけでなく,新100校プロジェクト重点企画地域展開「地
域における教育ネットワーク活動実証活動」に参加した。広島地域で8つの小中高等学校
に専用線接続されたネットワークサーバを導入し,諸問題の掌握と支援モデルの検討を行
なった。広島地域におけるインターネット利用教育をとりまく機運は人材面を中心に高ま
りつつある。 
  この3月をもって,「新100校プロジェクト」が終了し,「100校プロジェクト」
以来,5年間に渡って取り組んできたネットワーク利用教育実践に一つの区切りをむかえ
ることになる。この間,事務局をはじめ,地域ネット,全国の100校プロジェクト校担
当者,その他のネットワーク関係者には,この紙面では書き尽くせないほどの支援をして
いただいた。心から感謝するとともに,この事業で得た技術や経験を地元の教育機関に還
元することで報いたいと考えている。 


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