「全国発芽マップ」はインターネットを活用した全国的な栽培学習である。概要は、まず同日、同時刻に一斉に全国各地で種をまく。その生育の様子や子供たちの活動を電子メールやホームページ等で情報交換したり、データをまとめたり、交流を図ったりする。そのようなインターネットによる共同的な学びの場を通して、理科や社会科等の教科のねらいを実現すると同時に、総合的な学習に発展することを期待するというものである。100校プロジェクト校を中心に参加校を募り、これまでに平成7年度にかぼちゃ、平成8年度に綿を栽培した。平成9年度にケナフ(アオイ科、Kenaf, (Hibiscus cannabinus L.) )の栽培を試み環境教育から総合学習へ有益な可能性を残した。平成10年度もケナフの栽培を続け,素材としてのケナフの学校教育への可能性や,発芽マップの総合的検証を行うことになった。日本で学校がインターネットに接続し始めた時期に行われた実践であり、試行錯誤を繰り返しながら続けられてきた。その過程の中にインターネットの教育利用における示唆が含まれていると思われる。 |
ねらい
・ 子どもたちが自由に画像を利用できる環境を、コンピュータを用いてつくる。
・ インターネットを用いることで参加者同士が自律的に構築する画像データベースとする。
・ 学習に活用して教育とコンピュータの問題について考える。
画像データベースの構築と運用の実際
1 インターネットを利用した画像検索システムの構築
・本校サーバにWeb上の画像を検索,表示するプログラムを構築する。
・小学生が授業として使える材料データベースとして,使いやすさや著作権に配慮して構築する。
・画像登録コーナー,メーリングリスト,電子掲示板,意見感想コーナーなどを設置し,インターネットの特徴を生かした開かれた集合体として構築する。