一関市立桜町中学校 PAGE2/2
3.新100校プロジェクトに参加して 100校プロジェクトが成功したのは、多くの方の協力や熱意があったからだと思いま す。このことを踏まえ以下のことを提起していきたいと思います。 多くの授業実践例が伝えられる中、本校では、ハ−ドウェアが充実しないまま4年が経 過してしまいました。しかし、4年間を振り返って見るとインタ−ネットのさきがけを担 って活動してきたという事実に変わりはありません。今までは、ハ−ドウェアの充実面の 話題が多かったが、これからは、ハ−ドウェアの充実した環境が整うので、今後は、ます ますいろいろな実践例が出てくると考えられます。しかし、その一方で多くの担当者が、 技術的なことや活用方法の問題などで大きな負担が予想されます。その時、トラブルが発 生した場合や相談したい時にアドバイスをしてくれる人が身近にいると大変心強いもので す。本校では、その役割をボランティア団体である「話せばわかるコンピュ−タの会」が 担ってきてくれました。そのおかげで多くのトラブルからの解放や地域とのつながりを持 つことができました。お互いに住所や電話番号は知らないけれど、メ−ルアドレスで交流 し活動してきたので、まさにインタ−ネットというネットワ−クで結ばれたグル−プであ るといえます。 コンピュ−タにかかわっていくと学校関係者だけでなく、いろいろな職種の人と話をす る機会がありコンピュ−タの話題以外に多くのことを学ぶことができました。地元に生活 していても知らなかったことや、地域のイベントなどの情報も入り、インターネットの効 果というのは機械的なことよりも人と人とのつながりに大きな役割があると感じました。 一方、今後の問題点としてコンピュ−タ管理は専門的なものなので、教師が負担するの は、大変な労力が必要になるという事や、公立学校の場合、担当だった先生が転勤した時、 その後の活動がうまく引き継がれていくかが問題であるといえます。情報化の進展に対応 するために地域とのつながりや人脈のネットワ−クを大切にし、自ら情報を得られる体制 にしておくことが大切になると思います。以上の事から各市町村単位でコンピュ−タのメ ンテナンスやトラブルに対応できるコンピュ−タ管理者が不可欠であること、また、今後 人材育成をどのようにしていくかが一番の問題になると考えられます。 行政主体でなく、学校が主体となった、情報教育を進めていかなければならないと思い ます。それはどういう事かというと先生を育成するのも大切だけれども、地域がこぞって 支援する体制を学校が作っていくことが大切であると言えます。今までは、学校というの は、学校が地域の要望にこたえPTA活動やその他の活動をしてきましたが、これからは、 学校が地域にお願いして行く体制をも作っていかなければならないと思います。 また、教師に技術があることは大切だけれども、地域と連携できる力がある先生が必要 であると思います。インタ−ネットは文部省が進めているように、教師の技術的な育成が 大切だが、時間と費用がかかります。そのため、情報技術だけでなく人のネットワ−クを 作れば技術がたとえ0でもやることができます。それはどういうことかというと、一番先 頭に立ちやすいのは、校長先生であって、校長先生が、技術力が0であったとしても地域 や先生方の中に技術を持った方に声がけをすることにより、情報教育を進めることができ ます。地域では、必ずボランティアとしてやってくれる人がいます。このような集まりを 大切にすることにより、今後は、教師だけの集まりではなく、地域との連携の強化を推し 進め情報教育を共に考えていくことも可能であると思います。情報というのは、「コンピ ュータの使い方は、知っている人に聞くのが一番であり、ひとりで悩んでいるより、知っ ている人に積極的に聞くことが効果的であります。」それぞれの持っている得意分野を寄 せ合って、その方たちの知識を生かして、みんなでやっていく体制が大切になってくると 思います。 インタ−ネットは、技術だけだと思わないで欲しいと思います。技術がなくともできる ということを考えて欲しいと思います。技術力と運営能力があることが適任ですが、2つ の能力を持つとなると負担が大きくなるので、そう考えないで地域に協力をお願いしてい くことが本当の意味でのネットワ−クにつながると考えられます。ホ−ムペ−ジへ //前ペ−ジ へ