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新100校プロジェクト 平成10年度実施報告

研究主題自ら学び,自己実現をめざす生徒の育成〜教育機器を有効に活用して情報活用能力を高める指導の在り方〜
○インターネット利用状況
 本校の研究主題を受けて,職員を,教科授業の研究を行うグループと,ネットワークタイムの研究を行うグループに分けた。

実践項目1 平成10年度 教科研究委員会の成果と課題

・(研究内容1)コンピュータ等の各種教育機器を授業の中で有効に活用し,生徒の理解を援助する。
・(研究内容2)インターネット等,最新の情報・資料を活用した授業を行う。
・(研究内容3)表現方法の一つとして,コンピュータを有効に活用する。
≪目指す生徒の具体像≫
・学習の見通しを持ち,主体的に取り組む生徒 ・課題解決のため,最後まで粘り強く取り組む生徒 ・自分の考えをすすんで表現できる生徒
1,研究の全体構想および教科委員会研究の方針等をもと実践から得た成果と課題について,
《 成 果 》
(研究内容1)
  • 自分の姿をどのように調べるのか,収集する方法としてはフレームレコーダはいいものであった。生徒たちも分析していた。 
  • 音声による表現に対する抵抗がなくなり,生徒に自信を付けることができた。
  • 立体シュミレーションなど,やりたいことがその場ですぐできた。
  • コンピュータソフトによるシュミレーション操作により,現実的にさまざまな角度・視点で考える力を付けることができ,生徒の作業する時間も短縮できた。

  • (研究内容2)
  • 教科のリンク集を制作する過程で,教師自身もホームページ等から教材に関わる深い研修をすることができた。
  • インターネットから得られたさまざまな情報を足場にして,生徒たちが主体的にいろいろな考えを交流することができた。
  • インターネットによる情報の活用によって,最も近い情報が得られるのはいいことであった。
  • 生徒が興味を持つような新しい情報が得られたため,生徒は粘り強く結論まで考えることができるようになった。
  • インターネット資料を言語情報としてとらえることで教材化を図ることができた。
  • NTの時間と連携することで,効率的に授業を行うことができた。

  • (研究内容3)
  • インターネットのE-mail機能とキャンバスリンクの会議室システムを活用していくことで表現していこうとする意欲がわいてきた。 
  • スマードボードの活用によって,生徒がお天気キャスターになり,のびのびと自分の考えを表現することができていた。
  • インターネット掲示板の活用から,情報発信には受け手がいるという意識を持ち,ネチケットを考えながら作品を制作し,表現することができた。
  • 《 課 題 》
    (研究内容1)
  • フレームレコーダは生徒の姿を早くきれいに,しかも簡単に見せることができるため,共有すべき集団としての課題を持たせづらい面もあった。学び合いも大切にしていきたい。
  • 音声言語と共に文字言語も大切にしていき,一つ一つの単語の使い方といった教科の基本まで振り返るように授業を仕組むとより,教科の力もつくと考えられる。
  • 表現力の育成などに効果が得られるような教育機器の活用を特別なものとせず,普段の授業から積極的に活用していきたい。

  • (研究内容2)
  • 教科のリンク集を制作する過程で,教師自身もホームページ等から教材に関わる深い研修をすることができた。
  • ホームページの英文版や英文のリンク集なども作りたい。また,保健やスポーツなどにも幅を広げ生徒たちに使える,ためになるリンク集も作っていきたい。
  • 既存のリンク集に満足するのではなく,よりよい情報を得るため,更に最新のよりよいの情報を生徒たちに提供できるようにリンク集の更新を定期的に行っていきたい。
  • インターネット資料をより効果的に与えるため,実践を積み重ねる中でカリキュラムの中で位置づけていくことを考えないといけない。
  • 正規の授業とコンピュータ活用の授業のバランスを考え,生徒に力が付くような授業を考えていく必要があった。 

  • (研究内容3) 
  • スマードボード以外にも表現力育成のために活用できる機器はあると考えられるため,その研究が必要であった。
  • さまざまな方法で外部に向けて情報を発信していくために,情報を発信する責任やネチケット学習などもいろいろな場で指導を重ねていくことが大切であることがわかった。
  • 2,来年度の方向について
  • 情報活用の実践力と教科の授業で付けたい力の接点から,教育機器を活用して生徒が効率的に力を付けられる授業を更に考え,来るべき総合的な学習における情報カリキュラムの編成に役立てるようにしていきたい。
  • 情報活用の実践力(情報の収集・分析・発信)を考え,どの段階で行うと効果的なのか検証していくような実践を行っていく。
  • 教科のリンク集,安全なサーチエンジン等,生徒にインターネット情報をより安全に提供できるようなシステムを構築していかないといけない。
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