本校は、平成10年度から修学旅行先をそれまでの京阪神から沖縄に変えた。新しい伝 統をつくるということで、3年生の志気は大いに上がった。本校の修学旅行の特色は生徒 に自主的な活動を行わせることにあったが、そのノウハウを生かしながら、
さらに琉球文化との触れ合い、本土で体験することのできない平和学習などを実現したいと考えた。来年度は、その2年目ということもあって、事前の学習、修学旅行の本番、事後の学習で学んだことを最終的に「提言」にまとめるということを課題にした。作業の過程は、次のようであった。
「教科書を使わせない学習」あるいは、「教科書が役に立たない学習」においては、生徒は資料不足という状況と戦い続けることになる。
今回の授業のベースは社会科の地理的分野の学習であったが、どの地域を取り
上げたとして、用意されれたデータは、完全ではない。これは、インターネットといえども例外ではない。それでも、インターネットは、データ収集のための大きな武器となる。
学習が深まってくると、生徒は、ホームページで集めた情報をそのまま鵜呑みにするの ではなく、発信者の立場に立って、その意図を推察しようという姿勢が身に付いてきた。 これは、情報源としてのネットワークの使い手としての姿勢が身に付いてきた現れという ことができる。4月13日から行われる修学旅行の本番が非常に楽しみである。
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