多摩大学目黒中学高等学校【2/2】


新100校プロジェクト 平成10年度実施報告 【2/2】


○平成10年度の成果と課題
 
本年度は、新規回線の自主財源化に伴う準備に追われ、年間を通しての活動はほとんど停滞してしまい顕著な成果を挙げるには至らなかった。昨年度から継続していた案件はあったが、約半年間の停滞を取り戻すのは困難で、生徒たちの意識を繋ぎ止めておくことが難しかった。年初にいつから新規の回線を利用することが出来るようになるかの見通しがつけられなかったのが敗因である。そして、OCNスクールパックが導入され、新規回線が開通してサーバーが更新された後でも、校内既設のLAN(104台)の設定変更や予てからの懸案であった校内LANの増設(第2パソコン室⇔職員室間)を教員有志とパソコン部の生徒で細々と行っていたために随分と時間が取られてしまった。これを機会に、情報関係の授業で利用可能なDEMO用のメールアカウントを50程用意した。個別のメールアカウントは、教職員は全員を対象に、生徒はパソコン部の生徒及び一定の基準を満たした者へ配布することとした。
 
今年から、普通科教育の中に情報科目が取り入れられ、教員・生徒たちの間でのインターネットの利用の必要性が高まる環境にある。職員室内も自前でLANを構築して、インターネットの利用が可能となり、教職員のパソコン所有者が急速に増加した。合わせて電子メールの利用者も増加傾向にある。現在、職員室内のイントラネットの構築を予定しており、会議等にも利用できる環境を企画中である。さらに、各教室にもLAN配線を行って行きたいという構想もある。その際は、自作サーバーを立ち上げて我々が自分たちで工事を行っていくつもりである。
 
 
○新100校プロジェクトへの参加を振り返って
 
100校プロジェクト、新100校プロジェクトへの参加を通して本校は、ネットワークの活用に関してはゼロからの出発であったものの、当初の遅れを挽回すべく努力を行ってきた。@ネットワークを利用した授業企画 AWWWによる情報発信(地元目黒の情報発信基地を目指す) B国際交流 C100校プロジェクトの重点企画への参加 D校内ネットワーク施設の整備 Eネットワークの活用法の研究(進学指導を含む) F情報関係以外の教科での活用 等のネットワークに関する教育的活用法の実践研究に携われたことは、計り知れないほどの資産となった。100校プロジェクト参加校としての程よい重圧感が我々を刺激して、「やらなければ」という意識付けがはかられた意義は大きい。
反省として、プロジェクトの参加校としての実践事例・失敗体験談等を他校に対して十分に還元出来なかったことや、年初にある程度一年間の計画を立てたのだが、実践時期が遅れがちで、年度の後半にずれ込まざるを負えない状況となることが多かったことがあげられる。
プロジェクトを企画支えてくださった、文部省、通産省、IPA,CECの関係の皆様には厚くお礼を申し上げます。


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