山形県立庄内農業高等学校 Page2/2
新100校プロジェクト 平成10年度実施状況
◎地域展開について
・公開講座の開催
地域への普及啓蒙活動の一環として一般社会人を対象とした初級パソコン講座を
開催した。コンピュータの基本操作から電子メール・WWWの活用・ホームページ
の作成等、インターネットの基本的概要と活用方法についての講義・実習をおこな
った。講師補助として本校生徒が受講者の実習の手助けをおこない、大変好評であ
った。生徒自身も様々な人とふれあい、そして教えることで大きな自信をつけるこ
とができた。
・自治体研修会へのネットワーク環境の提供
地域との連携事業の一環として、本校の情報環境を研修の場として積極的に提供
している
○平成10年度の成果と課題
◎成果
・昨年度末にコンピュータ室40台が100Mbps高速LANで一斉にインターネッ
トへの接続が可能な環境に改善された。また、校内LANも整備されコンピュータ
室のほか教材室、図書室、進路指導室、及び流通実践室等からインターネットへの
接続が可能になった。そのため情報関連教科での活用が主であったものが今年度は
他学科および普通教科での活用がおこなわれ、情報収集から情報発信までインター
ネットをフルに有効活用された。
・生徒のインターネットへの興味・関心が高まり、多方面に及んでインターネットを
活用し、有効に利用する生徒が増加した。
◎課題
・専門高校としてインターネットの情報はたいへん有益なものが極めて多い。しかし
インターネット上には必ずしも優良な情報だけとは限らない。使用者にはそれらの
情報を見極める能力が必要となってくる。ネットワークに接する機会が増えた生徒
に対しての判断能力の育成が必要である。また、モラルとエチケットを身につける
教育も不可欠である。
○新100校プロジェクトに参加して
新100校プロジェクトに参加することで、校内でのインターネットの利用が日常
的な光景となり、自発的に情報を収集する生徒の増加がみられる。自らの課題を解決
しようとする能動的な学習意欲の喚起に大きく貢献した。
一般社会人を対象とした公開講座を開催することができ、インターネットの普及啓
蒙だけでなく地域の人とのコミュニケーションがはかれ、地域理解および学校理解へ
大きく貢献した。また、地域への気象観測ロボットのデータ等を加工分析し提供した
ことは、地域農業の発展に貢献できた。
校内LANが整備され活用の幅も広がってきているが、反面モラルやマナー等の諸
問題に対応する必要が生じてきた。校内ネットワークの管理運営の組織作りと運用規
定及び利用規程の整備を急がねばならない。
インターネットの教育的効果は指導者および環境により大きく左右される。環境の
整備と教える者の資質の向上が必要である。
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