茨城県立岩井高等学校 Page2/2

新100校プロジェクト 平成10年度実施状況   


 8)その他   ・茨城県内の教育関係のメーリングリスト「edu-rose」の運用   ・社会科教育メーリングリスト「shakai」の運用   ・教師の研修(各種メーリングリストへの参加,WWWによる情報検索)   ・社会科教師による新聞記事データベースの利用   ・県内外からのインターネット関連の視察の受け入れ   ・県教育委員会のインターネット利用推進協力者会議への協力 2.平成10年度の成果と課題 (1) 成果   ・インターネットを軸に特色ある学校づくりが行え,学校が活性化した。   ・インターネットを利用した生徒たちの自発的活動が増えた。   ・国際交流が盛んに行われ,国際理解教育が推進できた。   ・インターネットの利用が英語教育の動機付けに有効であることが実証できた。   ・市民開放講座や姉妹都市交流活動を通して,学校と地域との関係が深まった。   ・教師の研修にインターネットは有効であった。 (2) 課題   ・インターネットの授業における活用の促進   ・個人情報の保護   ・ネットワーク・エチケットの指導   ・インターネット運用規定・利用規程の継続的な検討   ・ネットワーク環境の維持と向上(ネットワーク管理者の育成、専用線の高速化等)   ・イントラネットの構築   ・セキュリティの強化     3.新100校プロジェクトに参加して  100校プロジェクト及び新100校プロジェクトに参加し,この4年間の活動によっ て,インターネットを軸に特色ある学校づくりを推進することができた。インターネット の教育利用については,実践的な研究を行うことができ,その成果に対して県内外の学校 から注目され,視察を受けた。今後もインターネットの先進校としての対外的な貢献を行 うべく,実践的な研究を進めていきたいと考えている。  また,パソコンに関する市民開放講座なども実施し,その中でインターネットについて 紹介し,インターネットの啓蒙活動を行った。姉妹都市活動にもインターネット環境を利 用して関わった。このように100校プロジェクトに参加したことによって,地域に根ざ した学校づくりが推進された。  インターネットの利用によって,生徒の活動にも変化が見られた。電子メールによる国 際交流が日常的に行われるようになり,英語をコミニュケーションの手段と捉える生徒が 増えてきた。また,一方的に与えられる情報に満足するだけでなく,インターネットを利 用して自分に必要な情報を能動的に求める生徒も多くなった。自己表現の場としてインタ ーネットを活用する生徒も現れ,放課後遅くまで残って自分のホームページを制作する姿 も見られた。このように100校プロジェクトに参加したことによって,インターネット に関連した自発的な活動をする生徒が増えてきた。  一方,教師の研修においても,インターネットの利用は有効であった。WWWを利用して, 教材に関連した情報を収集し、授業に活用することも行われた。また,教科やインターネ ットの教育利用に関するメーリングリストに参加して,情報収集や情報交換をする教師も 増えてきた。  この4年間を簡単に振り返ると,1年目は主に課外活動における利用が中心で,校内の インターネット環境の整備を行った。2年目はCAI教室の45台のパソコンがインター ネットに接続したので,授業での活用が始まった。3年目は授業で活用が定着し,校内L ANの整備を行った。4年目はインターネットを利用することによって生じる問題点への 対応を始め、ネットワークの運用規程、利用規程、利用心得を策定した。今後は、ネット ワーク利用によって生じる問題点を克服しながら、ネットワークの教育利用を促進してい きたいと考えている。特に,生徒に対する個人情報の保護,ネットワークエチケット、著 作権保護などについての指導を体系的に指導する必要性を感じている。  100校プロジェクトに参加することによって,国内や国外の教育に関する広範な情報 に接することができ,21世紀に向けた教育の在り方を考える良い機会を得ることができ た。

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