浦和市立高校 Page 1/2

新100校プロジェクト 平成10年度実施報告


1.はじめに

 本校は、埼玉県の南部に位置し、1学年9クラス27学級規模の普通科高校である。生
徒の、ほぼ全員が進学を希望し毎年70%の生徒が現役で大学や短大に進学している。イ
ンターネットの活用は、100校プロジェクトからで4年目をむかえた。今年は、インタ
ーネットの独立、ネットワーク環境の充実、普通科授業での活用を掲げて取り組んだ。

2.ネットワークの独立

 本校における、平成10年度の大きなテーマはネットワークの独立であった。幸いなこ
とにネットワーク接続費やサーバー代を予算化でき、平成10年4月よりNTTのOCN
エコノミーに移行した。サーバーも自作のサーバーに換え、今までプロジェクトに全て頼
っていたインターネット利用を、経済的にも技術的にも独立をすることができ。しかし、
実際に動き出すとトラブルが続出し冷や汗の連続だった。4月下旬、ようやく安定して動
くようになった。
 しばらくは無事に動いていたサーバーに、SPM(転送)メールの対策をとるように要
求され、セキュリティーについて考えなければならなくなった。最初は、高等学校のサー
バーを訪れる人なんかいない、不正侵入なんて関係ないと考えていたのが、サーバーの記
録を確認すると不正侵入の跡があり、考え方を新にされた。侵入しないまでも不正接続程
度は、週に2〜3回おきている。接続相手は、国内だけでなく、アメリカ、メキシコ、台
湾、イタリアなど世界中である。現在は、セキュリティー対策が進み不正接続は有るもの
の侵入はくい止められている。

3.ネットワーク環境の充実

 昨年の第一期ネットワーク工事で、職員室から図書室、数学、社会、物理、化学、生物、
地学、進路指導室、進路資料室と結んだ。各部屋では教員の利用が主ではあるが、図書室
では4台のコンピュータを生徒に自由に使わせている。この4台は、授業の資料検索で閉
館まで盛んに使われている。
 今年は、機器が古くて思うように使えなかった情報学習室のコンピュータ25台の更新
と校内ネットワークの二期工事を行い、事務室、校長室、保健室、国語準備室、英語準備
室、放送室が新しくインターネットに接続された。だれでもが簡単にインターネットを使
える環境が整ったので、教員研修会を行い、全教職員に電子メールアドレスを発行すると
共に、インターネットの説明とWWW、電子メール等の実習を行った。研修会後、多くの
先生方にインターネットに接続したコンピュータの機能や便利さを理解してもらえた。サ
ーバーの記録から、電子メールを常時使用する人が全教職員の3人に1人の割合にまでな
っている。


ホームページへ// 次のページへ