平成10年度実施状況
[ 戻る ]


100






富山県立富山西高等学校 Page 1/2


新100校プロジェクト 平成9年度実施状況


1 インターネット利用状況
     本校は平成6年12月に「100校プロジェクト」の指定を受け、翌年4月より生徒用コンピュータ40
    台を配置したLL教室を中心にインターネットを使っての教育活動を行ってきている。「新100校プロジ
    ェクト」に移行後は、インターネットを使った授業の日常化、利用の仕方のパターン化による教材化の試み
    を進めており、通常の授業の中に根付き始めえいることを実感している。下記表は本校の平成10年度のコ
    ンピュータ室(本校ではLL教室と呼んでいる)の割当て表である。もちろん、このすべてにおいていつもイ
    ンターネットやコンピュータを使っているわけではないが、他教科で利用したいときには事前に時間割変更
    等で対応するしかないのが現状である。次年度には情報に時間が6時間今年度よりも増える予定である。一
  部の科目において、他の教室でもインターネットが可能になり多少はコンピュータ室の利用は減るとはいえ
    施設の不足は目に見えている状況にある。
   
  英II
3年土
LL
3年実
LL
3年実
LL
2年実
LL
2年実
外事:外国事情
表現:英語表現
英II:英語II
LL :LL演習
情報:情報理科基礎
課研:課題研究

普:普通科普通
実:英語実践コース
土:土木科
  英II
3年実
外事
2年実
英II
3年実
  表現
3年実
情報
3年普
情報
3年普
課研
3年土
  実習
3年土
英II
3年実
  LL
1年実
課研
3年土
情報
3年普
実習
3年土
 
外事
2年実
  土曜の
1、3限
  英II
3年土
 
表現
3年実
  土曜の
2、4限
LL
1年実
   
      必修クラブ      
  授業での主な活用を以下に挙げる。
  (1)英語実践コース第3学年での活用
       本校第3学年英語実践コースでは、週それぞれ2回の「LL演習」・「OCC(オーラル・コミュニケー
      ションC)」において、LL教室を常時使い、2学期からは、「世界の高校生」という大テーマのもと各自
      で研究小テーマを設定し、研究活動を行った。おおよその流れは、以下の通りである。
      1、クラスを4〜5人のグループに分け、小テーマを設定(特に「国」を基準にテーマを設定させる。)
      2、掲示板などから研究国のEメールフレンドを捜し、メールを通し情報を得る。
      3、研究国に関するホームページを検索し、情報を収集する。
      4、2及び3より得た情報をもとにレポートを作成し、それをもとにホームページを開設する。
      5、研究についての発表会を持つ。

       英語実践コースの3年生は、1,2年次ですでにインターネットの活用を経験しており、個人差こそあれ、
      2、3の活動は、教師の指示を待つことなくリーダ的な生徒を中心に比較的スムーズに行われた。情報機器
      を能率的かつ積極的に利用した反面、英語力の不足等により検索した情報を理解しきれなかったり、ホーム
      ページ作成の段階で、英語表現にかなり苦労するなど、得た情報を十分に活用しきれなかった点が惜しまれ
      る。

  (2)英語実践コース第1・2学年での活用
       同コース一、二学年でも「総合英語」「外国事情」「LL演習」等で早い段階からインターネットを利用
      しての学習を日常的に行っている。
       第二学年では、1学期に「富山県の情報」「各国の結婚事情」など身近なテーマでの情報収集活動を行わ
      せ、インターネットの有用性を確信させた。1学期の末にはテーマを「環境問題」に移し、その研究活動の
      まとめとして、グループごとにプレゼンテーションを行わせた。
       2学期に入るとさらに深いところにテーマを求め、「核兵器問題」「地雷問題」等の社会問題に目を向け
      させた。当初テーマが重過ぎるのではと懸念されたが、難しいと思われる英語で書かれたホーム・ページに
      も真剣に取り組んだ。3学期に入ると特別授業の一貫として、元国際協力隊員から聞いた各国の話を元にイ
      ンターネットでさらに深くその国を知るというリーサーチ活動を行った。この1年間で英語力の充実のみな
      らず、社会的問題にも関心を高めることになり、生徒の視野が大きく広がった。
       第一学年では、入学直後にメールアドレスを与え、本校に以前勤務したALTやALTの母国の人にに英
      文メールを送らせた。当初、メールを送ることに抵抗があった生徒たちも、そのメールへの返事を受け取る
      ことで、自分の英文が理解されたということを実感すると共に、英語がまさにコミュニケーションのツール
      であるということを身をもって感じたようだ。

ホームページへ // 次ページへ