新100校プロジェクト 平成10年度実施報告
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岐阜県立海津北高等学校 Page1/2

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@ テーマ設定
  ○今年度の取り組み目標:「21世紀を展望した「情報」及び「情報機器」の活用」
  ○ねらい
    〜情報活用能力・処理能力の育成及び考える力・適切な判断ができる力の育成〜

A 実施構想について
生徒・教師が置かれている状況(現状)

  国際化・情報化・社会の複雑化等多種多様な環  
教師側の着眼点
「情報とは何かを、どのように指導していくか」
「情報収集をどのように行わせるのか」
「情報をどのようにまとめさせていくのか」
「情報をどのように活用し展開させていくのか」
「生徒の活動の場をどこに設けるのか」
興味関心に基づいたテーマ設定
大量かつ多種多様な情報による戸惑い
取捨選択の際に判断能力が乏しいことへの対応として、情報の積極的受発信を推進していく

〜情報処理・活用能力の育成〜

   情報の収集−記録−思考−選択−まとめ−意思決定−発信・行動

 「高度情報通信社会」に対応する学校教育及び授業展開を実践し、生徒の発達段階を十分
に考慮しながら系統的・体系的に授業の充実を図った授業を実践する。また、創造性豊かで
幅広い知識を身につけさせながら、情報活用能力の育成を進めていく。

留 意 点
 欲しい情報から得られるデータは常に正確でなければならない。そのためにも
急速に変貌する社会への適応力や判断力・考察力を養う必然性がある。これを踏
まえて情報の収集等に取り組むことが求められる。自分の必要とする「情報」は
他人にとっては情報とはならないことも留意させていく必要がある

B 本校の校内LAN環境
  情報処理棟から専用線(音声帯域3.4kHz)を通じて情報の受発信を行ってい
 る。校内環境は情報処理棟(1F・2F)から本館(普通3教室・校長室・職員室・
 進路指導室・視聴覚教室)・家庭科棟へ接続している。普通教室では、8ポートハブ
 等を用いてノート型パソコンを接続・活用している。

C 各教科におけるインターネット活用事例報告
 1.国語科
研究報告 生徒作品

  1)表   題:インターネットを使った表現学習
  2)キーワード:表現を楽しむ
  3)ね ら い:(1)表現することの楽しさをホームページ作りを通して体験させる。
          (2)インターネットの双方向通信の特性を利用した送信・受信の学習を通
             して、コミュニケーションの重要性を認識させるとともに、学習の場
             が教室外にもあることに気づかせる。
  4)指導の目標:情報を主体的に活用し、広い視野に立って考え判断し、的確に表現できる力
          を養う。
      1年次:問題に応じ、さまざまな情報を収集し、取捨選択する能力を養う。
      2年次:情報を幅広く考察し、自己の考えを適切に発信する能力を養う。
      3年次:主体的に課題を発見し、それを解決していく中で、情報化・国際化が進む社
          会に適応できる力を養う。

2.地理歴史・公民科
研究報告 生徒作品

  1)表   題:情報を主体的に活用し、広い視野に立って考え、判断し行動できる力を養う
  2)副   題:情報収集手段としてのインターネットの利用
  3)キーワード:身近な地域、課題解決、グループ学習、生徒を動かす授業
  4)ね ら い:身近な地域についての課題を見つけさせ、取材や広報誌・インターネット等
          を活用し情報を集め、社会に対する興味・関心を持たせると共にグループ毎
          に協力して課題を解決する能力を養う。
  5)指導目標 :自ら課題をみつけ、目的に応じた必要な情報を選択・活用し、その解決に積
          極的に取り組む態度を身につけさせる。

 3.数学科
研究報告 生徒作品

  1)表   題:「目的に合った情報」を適切な情報機器の活用により、「情報」への対応能
          力を養う
  2)副   題:場面に即した情報(ハード・ソフト)の活用
  3)キーワード:自主的な行動力・判断力、収集情報に対する考察力、情報機器、メール受発
          信、リアルタイム・ホームページ制作
  4)ね ら い
     (1)問題解決に必要な情報を、自らの判断力により収集・取捨選択しまとめ結論づけ
        ていく姿勢を身につける。
     (2)情報(インターネット)に触れ、情報機器による体験学習により学ぶ楽しさを体
        験させる。
     (3)場面に応じたソフトの活用ができて、情報等が活用できる力を培う。
     (4)見やすさ・分かりやすさ・聞きやすさを追求する。
     (5)コラボレーション能力の向上を目指す。
  5)指導目標
     (1)明瞭かつ適切な各種書類を作成させる。
     (2)ホームページ・メールを活用した取引実践を行い、商品の流通過程や各種書類の
        取引を把握させる。
     (3)語学力(英語)を高めさせ異文化理解に努めさせる。
     (4)インターネットを通じて、物事に対する積極性や自主的な行動力を培い自分で解
        決できる手段や方法を見つけだすことができる力を身につけさせる。

 4.理  科
研究報告 生徒作品

  1)表   題:授業の資料を集める
  2)キーワード:インターネットを使った資料集めと実験学習
  3)ね ら い:(1)インターネットを利用することによって、授業の資料を集める。
          (2)インターネットを利用することによって、理科を学ぶことが目的では
             なく、理科を学ぶことの手段になるのではないだろうか。
  4)指導の目標:様々な情報をもとに自然の中で生き抜く力を養う。
      1年次:様々な情報をもとに自然現象を観察し、調査していく姿勢を養う。
      2年次:自然現象の仕組みについて調べ考察していく力を養う。
      3年次:自分の生活の中で環境に対する理解を深め、生き抜く力を養う。


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