新100校プロジェクト 平成10年度実施報告
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岐阜県立海津北高等学校 Page2/2
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1)表 題:自分を知り、(周りを知り)今の生活を考えて生活しよう。
2)キーワード:もっと自分に(周囲)に関心をもとう。
3)ね ら い:授業で学習したことについて、自分や周囲に目を向けさせ、日々の生活に実践
していく力を養う。
4)指導の目標:健康で安全に生活が送れるよう、適切な判断力及び行動力・態度を養う。
1年次:体育・保健の両面から生活の基礎を養う。
受信を主とする。教材にあった情報を検索する。
グループ学習で資料を集める。
2年次:心身の調和がとれ身近な出来事や社会・環境問題に対し目を向け考えていく
姿勢を養う。
教材にあった情報を検索し、他校へ発信しながら意見の交流を図る。
3年次:多種多様な情報の中、保健や健康についての情報を取捨選択して、生涯を通
して明るく楽しい生活を営むことができる態度を養う。
1)表 題:「英語を学ぶ」から「英語で学ぶ」へ
2)キーワード:受信と発信で世界に目を開こう
3)ね ら い:(1)インターネットを利用することによって、英語を学ぶ動機づけの一つと
したい。
(2)インターネットを利用することによって、英語を学ぶことそのことが目
的ではなく、英語を学ぶ一つの手段にしたい。
4)指導の目標:国際化社会に対応する能力の育成を目指す。
1年次:英語を学ぶ。基礎力の充実。
受信を主とする。教材にあった情報を検索する。
2年次:英語を学ぶ。応用力・自己表現力を養う。
手紙の書き方を学ぶ。
受信を主としながら発信も学ぶ。
3年次:英語で学ぶ。英語を利用して世界各地の同世代の若者に発信を試みる。
交流を通じて、自国の文化、他国の文化を理解し、広い視野での理解力・判断
力を養う。
1)表 題:家庭生活における情報の選択と活用
2)副 題:情報リテラシーを生活に生かして
3)キーワード:今をキャッチ
4)ね ら い:変動激しい時代に生きる生徒に、迅速かつ正確な情報の収集・選択・発信能
力を身につけさせる。
(1)家庭生活におけるインターネットの利用を考えさせる。
(2)新しい生活情報の収集により、広い視野で状況判断する力を養う。
(3)より正確な情報の発信を通して、創造力・表現力の育成とともに、
ネットワーク上での責任についても学習させる。
(4)情報のまとめと活用の学習を、家庭生活全般に生かしていく。
5)指導目標:「家庭情報処理」から「課題研究」まで、幅広い情報の活用をはかる。
(1)インターネットで広く情報収集する方法を学習する。
(2)より新しい情報を生活に生かす力を育てる。
(3)ネットワーク上での交流から、責任と楽しさの両方を体験させる。
1)表 題:「目的に合った情報」を適切な情報機器の活用により、「情報」への対応能
力を養う
2)副 題:場面に即した情報(ハード・ソフト)の活用
3)キーワード:自主的な行動力・判断力、収集情報に対する考察力、情報機器、メール受発
信、リアルタイム・ホームページ制作
4)ね ら い
(1)問題解決に必要な情報を、自らの判断力により収集・取捨選択しまとめ・結
論づけていく姿勢を身につける。
(2)情報(インターネット)に触れ、情報機器による体験学習により学ぶ楽しさ
を体験させる。
(3)場面に応じたソフトの活用ができて、情報等が活用できる力を培う。
(4)見やすさ・分かりやすさ・聞きやすさを追求する。
(5)コラボレーション能力の向上を目指す。
5)指導目標
(1)明瞭かつ適切な各種書類を作成させる。
(2)ホームページ・メールを活用した取引実践を行い、商品の流通過程や各種書
類の取引を把握させる。
(3)語学力(英語)を高めさせ異文化理解に努めさせる。
(4)インターネットを通じて、物事に対する積極性や自主的な行動力を培い、自
分で解決できる手段や方法を見つけだすことができる力を身につけさせる。
D まとめ
1 アンケートによる調査結果(T) アンケート調査時期:平成10年9月 対 象:3年生
※アンケート用紙及び結果
(1)インターネット及び情報に対する情報収集・価値観がどう変わり何を学んだか。
1)インターネットを使うことにより、情報を探す楽しさを学んだ。
2)情報検索の際、書籍よりインターネットの方がやりがいが出てくる。
3)情報が身近に感じられる。
4)大量の情報の中から、自分が一番必要としているものが何かということが身についた。
5)情報に対する慎重さが、一層求められると思われる。
6)役に立つ情報を探すには労力+時間がかかる。また、情報は無料というわけには いかない。
7)情報というものに敏感になり、絶えず新しい情報を知りたいという意識に変化し てきた。
8)インターネットでは、キーワードさえ入力すれば、関連情報を表示してくれる。しかし、
それが、本当に求めている情報とは限らない。より効率よく情報を収集していくのかが大切
である。
9)今まで、「情報」というものは、すべて与えられるものだと思い、受け身の立場で考えてい
ました。しかし、情報に関する学習の中から、自分から動いて集めることが大切であり、情
報の価値が上がることを知りました。
10)情報を集める際、必要・不必要な情報の分別を明確にしなければならないと感じた。
11)情報を加工していくことの大変さを知りました。今まで、私は何の疑いもなく情報というも
のに接してきたが、情報の発信先が個人・団体と様々であり慎重にならなければならない。
12)高校に入学するまで「情報」ということについて考えたことはなかった。しかし、この学校
で「情報」というものの素晴らしさに気がついた。これから何をする時にも容易に情報を収
集でき行動に移すことができる。
13)図書館で書籍を調べるよりインターネットの方が簡単に調べられるが、本離れにならないか
心配である。
14)最初は不安であったが、使っていくうちに慣れ便利さに気がついた。
15)社会の授業で情報を集める作業があったが、以前だと現場に行くか、情報誌等を調べていた
が、高校に入学してホームページを開いて情報を集めることができた。
16)国内のみならず海外との交流も容易にでき、視野が広がった。
17)掲示板などで匿名を使って意見交換することができ、人と接することが苦手な人も面と向か
って話が苦手な人でもコミュニケーションがとれる。
2 まとめ
この4年間、各教科における積極的な授業展開により、生徒達は確実に情報及び情報機器に触れ
る機会が増し、自主性や物事への興味関心が向上したと考えられる。今後も、継続・展開し、更な
る情報活用能力を高めていきたいと思う。
教師側においても大変貴重な体験であり、「すべての教師がコンピュータを活用した授業実践」
を合い言葉に、校内研修や外部施設における研修、更には、外部講師を招き講演会を開き、教師の
情報に対する意識改革を行ってきた。その結果、コンピュータに対する恐怖心が和らぎ、授業へと
反映されていった。
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