愛媛県立新居浜工業高等学校 Page3/3

「新100校プロジェクト 平成10年度実施状況」


◆インターネット教育利用の現状と展望・・宇佐美 東男

 
(2)地域社会と共に歩む学校教育の実現
 地域社会と学校教育は密接な関係がある。インターネットをコミュニケーション・チャ
ンネルとして、地域との交流を行い、現在では、テレビ会議や電子メールなどインター
ネットの機能を利用したコラボレーションも日常的となってきた。
 「地域社会と共に歩む学校教育」をスローガンとして、市民対象インターネット研修会
や研究会、講演会等の開催を積極的に進めている。
 今年度は地域(近隣市町村)新入社員教育や小・中・高校生インターネット研修会、
ネットワーク構築ボランティアなど身近な交流を行ってきた。 

(3)新たな校内研修の必要性
 今年度も高齢者の研修に取り組んできた。研修の方法は自由参加による研修会の実
施や個別研修の形で行った。
  パソコンの利用方法をはじめインターネットの教育利用まで、学校教育の中でのノウハウ
が研修内容の中心である。一方、既に多くの職員が自在にネットワーク通信を利用し、
多彩な教育利用を行っているため、ネットワークの教育利用に対する理解や全校的なコ
ンセンサスはある程度進んだと思われる。しかし、毎年の転勤者等もあり、常に教育利用
に対するスキルや感性の温度差を少なくする努力は必要と思われる。

(4)施設・設備の充実
  今年度は、校内インフラに光ファイバーやスイッチング・ハブによってLANを構築し、
マルチメディア利用が可能となった。さらに光によるインターネット回線の高速化も実現した。
  これによって校内のネットワーク環境は相当改善したといえる。
  コンピュータ教室や視聴覚室、図書室、実習室、一般教室、職員室、事務室など、校内
のどこからでもインターネットが利用できる環境を構築した。いわゆる情報コンセントを主だっ
た場所に設置することができた。現在、インターネット利用可能パソコンは約140台、サーバ
は5台が接続されているが、利用状況に応じて、サーバの数を増やすこともある。自分達で
解決できるネットワーク関係工事等は、自分達で解決している。近い将来にはパソコン通信
「えひめ教育NET」も、インターネット化したいと考えている。
  インターネットを生徒たちが自由に利用できるオープン・スペースとして、図書館・視聴覚
教室(22台)を開放しており、休憩時間や放課後には大変なにぎわいである。

5 おわりに
 世界はネットワーク通信でつながった。地球はまさしくグローバル・ブレインといって
も言い過ぎではない。学校という限られた世界から、まるで鳥になったように世界に向か
って羽ばたくことができる時代を迎えた。
 これからの教育は、ネットワークをいかに利用するかが、大きな課題となる。我々は21
世紀に向かって、時代に対応した新たな教育観を持ち、時代のニーズである教育改革
を着実に推進して行くことが大切であると思う。。・・・・・3/3Page


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