美里高校 Page1/2   

100校プロジェクト 平成10年度実施状況

沖縄県立美里高等学校

○ネットワークの利用状況

1. 今年は計画倒れが多かった。データベース利用のプロジェクトに参加する予定だったが,担当予定の先生が転勤のため挫折。
スクールリンクという日米共同のプロジェクトに参加したが,プロジェクトについての誤解や活動に参加できそうな生徒を確保できずに,挫折。 
学校のウエッブページの更新も,生徒にやってもらう予定だったが,生徒の関心をつなぎ止められず,これまた挫折してしまった。たぶん私自身,4年目に突入して,いささか疲れており,指導の仕方もマンネリ化してきたのが,もっとも大きな理由だろう。

2. 唯一,ものになったのは,東海スクールネット研究会,北海道陵雲高校などと共同で行った「自律型広域学習環境計画」への参加である。美里高校の生徒だけでなく,他の県内の高校生が2人参加して,11月に愛知県の滝学園で「高校生の集い」をもった。これは北海道陵雲高校の奥村先生のアイデアに基づくもので,地域性を重視しつつ,生徒の自律的な活動,広域の交流を狙ったものである。集いに向けてのメーリングリストの構築,当日の活動も生徒主導で進められ,生徒の自律的な活動として見るべきものがあった。来年度も継続の予定である。

3. コンピュータ教室の平均的な日常はつぎのようである。
 昼休みになると,昼食を終えた生徒が,友達とあるいは一人で,コンピュータ教室にやって来る。思い思いに,電源をいれ,ソフトを立ち上げる。ゲームで遊ぶこもいれば,検定のためだろうか,ワープロの練習をしている子もいる。メールを読んでいる子もいるが,圧倒的に多いのは,ウエッブを見ている生徒である。それぞれ目的にしたがって,コンピュータを利用しているわけだが,ほぼ半分ぐらいの台数が,毎日埋まっている。夏は,クーラーのおかげで,満員の盛況だった。いまは,女生徒が多いが,夏は男子生徒が多かった。そういえば,あやしげなページを覗いている生徒がいたが,注意するとしばらく来なくなった。その後生徒を動員して,すべてのキャッシュとブックマークを削除した。
 美里高校では,とくにフィルターをかけるなどの特別な処置はしておらず,ときどき机間巡視をするだけである。
 放課後になると少し様相が違って来る。昼休みよりも数が少ないが,インターネットで遊ぶのが目的の生徒がほとんどである。昼休みでは,時間が足りないので,メールを書くのは主に放課後である。毎日のようにチャットを楽しんでいる生徒もいる。相手が誰か心配だったが,県内のボランティアグループである親子ネットのチャットルームがメインのようで,安心した。
 学習で使っている様子はない。ウエッブを見るのも,情報検索というよりも好きなページを見て楽しむのが中心である。
 専用線で繋がっているにしては,もったいない使い方だろうか?
 しかし,専用線だからこそ生徒が遊びに使うのも大目に見えるのである。ダイアルアップであれば,電話代が気になって,とてもこんな自由な使い方はできない。専用線だからこそ手に入るぜいたくといえるだろう。

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