福島県立盲学校Page2/2
こんにちは福島県立盲学校の野地美行です。それではさっそく否定派の立論を 送らせていただきます。
私が思うに文字だけではその人を理解することはできないと思います。それは
直接人と会ってはなすときと違い気持ちがうまく伝わらない時もあるからです
。また文字というのはひとのかんじょうも伝えることはできません。やはり人
を理解するには直接会って話をすることが大切だと思います。そうすることに
よりその人の印象や雰囲気話し方性格など文字では伝えることのできない物を
相手に伝えることができるのです。そこで初めてその人を理解することができ
ると思います。やはり私は文字だけで人を理解することは難しいと思います。
大切なのは人と人とのコミュニケイションです。
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こんにちは。福島県立盲学校の野地美行です。
それでは肯定派の方に質問します。
1. 「同じ部屋に入院していた人が短い時間話すことができなかったため紙に文字書いてもらった」とありますがその場で相手の方が文字を書いている姿をみていなかったとしてもその方を理解することはできたのでしょうか?
2. 文字では言葉を選べ相手を傷つけることがないとありますが文の才能がないひとが書けば変わりのないことではないのでしょうか。また話上手な人であれば相手を傷つけることはないのではないでしょうか?
岐阜県立海津北高等学校
「肯定側回答」です。
1.この紙面上での話は、実際に起こった話である。しかも、お互いが
理解している。どちらかが相手の事を理解しようとすれば、必ず相
手の行動を見ていると思う。この理解していることは仮定ではなく
事実なのである。
2.文の才能がない人が話をしても、それこそ理解はできないと考えら
れるので論外である。また、話し上手であれば、あとはそれを文章
として表現するので、言葉も選べ、相手もより理解しやすいのでは
ないか。
岐阜県立海津北高等学校
肯定質問
1 直接会って話をしても、感情が伝わらなかったらどうなるのか。
2 文字では自分の雰囲気などを表現することはできないのか。
3 文字は何回でも読み返すことができる。よって、より理解を深めることが可能になるのではないか。
1 直接会って話をしても、感情が伝わらなか
ったらどうなるのか。
回答
直接会って話をしたときには何らかの印象を
持つはずです。したがって何も伝わらないとい
うことはないと思います。
2 文字では自分の雰囲気などを表現すること
はできないのか。
回答
文字では漠然としたものしか伝わらないと思
います。やはり実際にあって話すことによりそ
の人の雰囲気なども文字と比べてみるとはるか
に伝わると思います。
3 文字は何回でも読み返すことができる。よ
って、より理解を深めることが可能になるので
はないか。
回答
言葉も何回でも聞き返すこともできます。そ
の方が文字で伝える方法よりも、相手のことを
より良く理解することが出来ると思います。
が
こんにちは。福島県立盲学校の野地美行です。 それでは反駁の内容をお送りします。---
私は文字だけで人を理解することは難しいと思います。質問1の回答で「これ
は現実にあったことだ」とありますがこの場合実際にその場には相手の方がい
るためにまったく文字だけで相手を理解したとはいえないと思います。また文
字で相手を理解しようとするよりも実際に会って話をする方が断然理解が深ま
ると思うのです。百聞は一見に敷かずということわざがあるように相手からも
らった手紙だけを読んで勝手に想像を膨らませている人よりも直接会った人の
方が相手を確実に理解することができるのです。 それに文字だけで理解しよ
うとすると勝手な想像により誤解を招くことがあるのではないかと思います。
やはり文字だけで人を理解することは難しいのです。直接会い会話をするこそ
によって人と人との理解を深めることができるのだと私は思うのです。
野地 美行 福島県立盲学校
岐阜県立海津北高等学校 肯定側反駁です。
試験中で遅くなりまして申し訳ありません。明日で最終日です。よろしくお願いします。
文字だけで人を理解することは難しくない。だから、文字だけで
もその人を理解することは可能であるのではないか。直接会って話
すとしても、人見知りや緊張によって、伝えようとする気持ちがあ
るにもかかわらず、伝えることができない場合もある。また、その
時の状況に応じて捉え方が異なり、うまく伝えられない時もある。
よって、文章の方が正確に相手に伝えることができるのではないか。
「百聞は一見に敷かず」のところだが、この場合、人生経験によっ
て、捉え方や理解力が違ってくるのだ。我々の立論5から述べると、
ちょっとした一言が相手を喜ばせたり、悲しませたりすることはな
いだろうか。よって、それらの捉え方は人それぞれで、共通の体験
や精神を通して、理解できるものだと思う。学生が理解するのと、
社会人が理解するのとでは差が出るだろう。それは、社会人は学生
より人生において経験が豊富であるからである。逆に言えば、相手
に理解させる力にも差が出る。これは、表現力の差であり、なぜな
ら、言葉にはいろいろな意味があり、様々な表現が可能であるから
だ。
さらに、その時の感情を伝えるには、(^_^)のような顔文字
で表現することもできる。このように、相手に伝えようとする心が
あれば、いろいろな方法が考えられるが、やはり文章で書かれてい
れば何度も読み返すこともでき、その時の心情を振り返ることがで
きる。よって、文字だけでも、理解することができるのだ。
成果
・今回で2回目のオンラインディベートになり機器の操作や文書入力が速くなってきた。
・テーマの設定がオンラインディベートに合ったもので、オンライン上でコミュニケーションを取る意味を考える良い機会となった。
○新100校プロジェクトをおえて
視覚障害者のインターネット利用環境は改善する余地が残っている。機器へのインターフェース部分は新たな技術などにより強化していくことが必要である。しかし、やや不十分ではあるが環境整備については一段落ついた。実践において新たな段階へと移行している。これからはどのような実践を積み、教育現場へ成果として還元していくかが課題になっていく。
「視覚障害者または障害者のインターネット利用」を課題として研究する分野の裾野の拡大を図り人を集め実践を積み重ねていく必要がある。