東京都立光明養護学校(国立小児病院内)そよ風分教室 Page1/2
<ネットワーク上の情報を使っての学習>
(例)理科 小学5年 単元「天気の移り変わり」
気象衛星ひまわりの画像や全国の天気予報などの情報を集めた。
(例) 社会 小学4年 単元「あたたかい地方のくらし」
地域から検索して沖縄のホームページを閲覧し、音声ファイルで民謡を聞くこと
などもでき、学習を深めた。
ある程度の期間在籍している児童生徒は、インターネットで検索して情報を得ることを、
図鑑や百科事典を開く行為と、ほとんど同列にみなすようになっている。
<メールによる交流>
本分教室では転出入の頻繁が頻繁なため、メールアカウントは個人に発行していない。
新着メール確認は「パソコン等活用係」3名の担当教員が交替で行うようにした。
・遠隔地に住む家族との交流の例:母親は都内の親戚宅に滞在しながら児童の闘病を支
えていたが父親の面会は月1,2 度がやっとであった。分教室でインターネットが活用
されている事を知った父親が、入院中の我が子との通信手段として自宅に環境を整え、
頻繁に児童宛のメールが届くようになった。その結果、父親と遠く離れていることで
の「さびしさ」が緩和された。
・海外に住む親戚からお見舞いと激励のメールが届き、メールのやりとりを経験した生
徒は、退院後自宅にインターネット環境を整えてもらい、Web上の掲示板で趣味を同
じくする人々と知り合うなどして、交流の輪を広げている。
・あったかEメール: 作品に対する感想メールを送信して下さるメール・ボランティア
さんと児童生徒とのあたたかい交流が続いている。
<余暇活動>
分教室がオープンしている時間帯はいつでもインターネットの利用が可能になっている。
授業時間以外にも、 病棟の許可が下りた子どもたちは、担任に申し出た上で休み時間や放
課後などにパソコン及びインターネットを自由に使うことができる。それぞれ個人の興味に
応じたホームページにアクセスし、外の世界との接点を楽しんでいる。
<本校ー分教室間の事務連絡>
管理職との連絡の一部にメールを活用し始めた。
新100校プロジェクトの担当者間の連絡のほとんどはメールで行った。
<病院との連携>
ある生徒の今後の治療方針や在宅に向けてのステップに関する情報を、複数科の医師と
担任がメールで共有し共通理解をはかった。