福井大学教育学部附属養護学校  Page2/2


  新100校プロジェクト 平成10年度実施報告
ではない。ディスプレー上に入力と表示部分が同時に設定できることが望まれた。  以上のようなインターフェイスの課題については、今後本学工学部との連携ができれば 子供たちにとってのバリアフリーがより促進されると思われる。 (4)校内研修会の在り方  児童生徒へのインターネット利用を促進するためには教師集団のインターネットに関す る研修が大切である。しかし現実問題として校内研修を頻繁に行うことは時間的に可能で ない。また、一度に20名近くの教員が学校に現在ある機器と同じ環境で研修を受けるこ とも難しい。  そこで今年度は、電子メールの利用を促すために、保健室にパソコンを常設し、養護教 諭の先生に毎日「電子メール保健室だより」を発行してもらった。このように教師集団の 学校生活のなかにインターネットの環境を少しずつ取り入れていくことも校内研修の一部 として必要であると思われる。今後は、本校が毎年行っている教育実習等に関しても学生 にアドレス取得してもらい、指導教官としての実習に関する継続的なアドバイスをメール を活用して行うことも考えていきたい。 (5)インターネットに関するアンケート結果  54名の保護者全員にアンケートを実施した。その結果インターネット利用可能又は近 いうちに接続予定の家庭が55パーセントあった。また、電子メールお便り帳の試みを希 望する家庭も11名あった。保護者の方のインターネットへの関心の強さを感じた。この アンケート結果についても本校ホームページに掲載予定である。 3.新100校プロジェクトに参加して (1)研修会の開催   期 日  平成11年2月23日(火)   テーマ  学習観の変更とインターネット活用   講 師  美馬のゆり先生(埼玉大学教養学部)        三嶋博之先生(福井大学教育学部)   主な内容 本校の実践報告        美馬先生による講演   上記の主な内容については、本校ホームページに掲載予定            (http://smrsrv-fuzoku.smr-fukui.u.ac.jp) (2)研究発表   北陸3県教育工学研究大会福井大会  (平成11年2月27日)   「知的障害児へのインターネット利用の試み」  (3)特記すべき事柄(IPAのすばらしさ)  本校でのプロジェクト担当者としては、情報処理振興協会(IPA)の存在がとても心 強いものであった。インターネットの利用については日進月歩で、校内で相談しているだ けではなかなか先が見えてこないのが現状である。そんな中で、IPAに夕方メールを出 すと翌朝には必ず幾つかの選択肢を提示してくれた。IPAからのメール発送時間を見る 午後9時ごろというのがほとんどであった。また一つの質問に対してIPAから複数の担 当者からメールが届くこともあった。本校からのメールが複数の担当者に読まれて、担当 者から本校あてのメールも複数の担当者によって読まれ、不足事項がある場合は他の担当 者が補うようなシステムになっていたように感じた。  インターネットについてほとんど知らない者でもこの100校プロジェクトを無事終了 することができたのは、IPAによる手厚いフォローアップのおかげであると実感してい る。このようなすばらしいシステムが今後も継続されることを強く希望する。
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