ここでは各クラス(テーマ)毎にその企画運営の実施報告を行う。
@ 狙いと特色
以前本校のホームページに“GUESS WHAT”というテーマで「文鎮」や「剣山」の写真を載せたのだが,これをたくさんの国の方が参加するICPのこの場で行えば、教材的に発展するのではないかと思い,提案した。
狙いー1;画像やビデオを用い,それが何であるかを当てるという,クイズ形式のものを取り入れることにより興味をそそり,交流を始めるきっかけが生まれやすいのではないか。
狙いー2;お互いに文化や身の回りのことなどについて理解を深めることができるのではないか。
特色; どの参加校からも画像・音声・動画などを送ることができる。
(図−1 http://210.163.117.210/~toppage/bbsgw/clip3.cgi)
また,掲示板形式になっていることから,コミュニケーションが継続し,貼り付けられたり,リンクしたりした情報を読むことにより,マルチメディアを利用した活動を手軽に行える。
(図−2 http://210.163.117.210/~toppage/bbsgw/)
A 教師と生徒のプロフィール
教師は韓国のJOHN JIN先生,HAN先生,帝塚山高校の辻先生,その他の参加校の先生方である。参加生徒は韓国,オーストラリア,日本の帝塚山学院,高岡商業高校,大阪信愛女学院やその他さまざまな地域の生徒が参加している。
参考;韓国 27件
オーストラリア 11件
帝塚山学院高校 47件
高岡商業高校 45件
大阪信愛女学院
5件
B 交流の実際
活動は、自分たちの身近な物について言葉でヒントをつけたり,画像を撮ったり音声を録音したり,ビデオを撮ったりして送り,これを見聞した人がそれが何であるか,何に使われるかなどを推測して当てるというものである。
GUESS WHATのホームページより
(http://210.163.117.210/~toppage/bbsgw/clip3.cgi)
画像を使った交流
(韓国の山と日本の山)(長刀)(似て非なるもの)
C教師の果たす役割
この活動に対しては,各学校で授業やクラブを通じて取り組まれたことと思う。その際,教師も生徒と同じように1参加者として“GUESS WHAT”のクイズを送ったり、それについて答えたりしていたように思う。そして、デジタルカメラの使用についての援助や受け手の興味を喚起する題材の提供という点で、教師の役割は大きかったと思う。また、それぞれの問題の解決と生徒募集に関しても,各参加校の先生方に協力していただき、大変感謝している。こうした各先生方のお力添えにより、気軽に取り組めたということ,そしてトラブルが殆どなかったという点は良かったが、今後に向けて課題がないわけではない。
例えば、“GUESS WHAT”という活動に関しては、返事が来なかったり,やりとりがとぎれて新しい題材に移っていった点に関しては,もっとこちらで介入して,返事を書いてもらうように呼びかけたり、書き込んだりする必要があったのではないか。また、的を絞って,あるテーマに関連することを集めて呼びかけるなど工夫をすると、より一層活動としての広がりが生まれると思う。
D 評価
交流のきっかけとしては、136件のメールのやりとりがあったこと、そしてそれが続いたことを評価したい。
ただ,GUESS WHATという物を当てるという活動から離れて単なるメールの交換をするなど,本来の活動を無視した現実もあった。とはいうものの,最初にオーストラリアからメールが舞い込んだときに教師同士で,本来の目的とは違うが返事を書く方向でいこうというメールのやりとりがあったので,これもいいのではないかと思う。
ただ、これからこの活動を発展させるという意味では,実際の風景や身近な物についてのやりとりにとどまり,お互いの文化の理解までにはいたらなかったのではないかと思う。さらにマルチメディアを利用した交流が可能だったので、お互いが興味をもって臨みやすいというメリットはあったと思う。