1.3 地域展開企画の実施について 

(1)企画の設定経緯 
 本企画では平成9年度に引き続き、教育ネットワークの整備・動向に関する調査と各地域で行われる教育ネットワークの構築・活用の活動について調査を行うこととした。
 平成9年度の動向調査は県レベルの教育委員会を中心に行ったが、平成10年度は県レベルの教育委員会に加えて、教育委員会としてインターネットに情報を公開している市区町村の教育委員会の調査も行うこととした。教育ネットワークの整備・運用を担当している各地の教育委員会に対して、個々の教育ネットワークの整備状況、整備計画などを含めて、現在、どのように運営・活用、計画されているかを把握するためのアンケート調査を行っている。
 さらに、アンケート調査の結果を基に特徴のある教育ネットワークの構築・運用・管理、利用を行っている地域に関しては、その構築・運用・管理、およびその利用等について聞き取り調査することとした。

 また、教育ネットワークの実際の運用・利用事例として、学校交流型とグループ交流型をそれぞれ1形態を取り上げた。
 (a) 輪之内町における町内教育ネットワークの構築・運用
(学校交流型地域展開)
 教育委員会管内の学校に対して、教育環境の公平性を保ち、教育の継続性を促進するために学校間のネットワーク環境の整備を進めている輪之内町教育委員会における活動を取り上げることとした。ここでは、構築した環境の元で隣接する小中学校や地区内の小中学校が共同で行うインターネットの教育利用活動が進められている。この活動により得られた成果を教育ネットワークの小中学校共同利用の事例として紹介する。
 (b)広島地域における初等中等教育インターネット利用研究プロジェクト
  (グループ交流型地域展開)
 インターネットの教育利用を地域において展開する場合、地域のボランティアがその形成及び運営にとって重要な役割を担うことが明らかになってきた。その中で教育ネットワークの運用に関わる学校(教師)とボランティアの役割分担を明確にし、地域におけるネットワークボランティアの教育ネットワークへの関わり方、およびその活動の効果、問題点及び対処方法をまとめるために、 広島地域で活動を開始したネットdeがんすプロジェクトを取り上げることとした。この活動により得られた成果を教育ネットワークの運用に関わる学校(教師)とボランティアの活動事例として紹介する。

(2)実施体制
  ・体制図

 

 

・参加校及び委員(敬称略)
 (a)輪之内町における町内教育ネットワークの構築・運用

 

区分

   参 加 校

主査

輪之内町教育委員会(岩田 諦慧)

参加校

輪之内町立大薮小学校

参加校

輪之内町立福束小学校

参加校

輪之内町立仁木小学校

参加校

輪之内町立輪之内中学校

 

 (b)広島地域における初等中等教育インターネット利用研究プロジェクト
     (ネットdeがんすプロジェクト)

区分

 氏  名

     所    属

主査

相原 玲二

広島大学 総合情報処理センター 

委員

小川 雅史

呉市立三坂地小学校

委員

神津 住男

広島市教育センター

委員

清水 博雄

広島県立宮島工業高等学校

委員

杉浦 透

広島市立井口明神小学校

委員

関戸 直樹

広島県立呉工業高等学校

委員

染岡 慎一

安田女子大学

委員

田原 潤

広島市立長束小学校

委員

玉井 基宏

広島市立鈴張小学校

委員

難波  

広島市立基町高等学校

委員

前田 香織

広島市立大学

委員

前田 真理

広島市立吉島東小学校

委員

森本  康彦

広島市立牛田中学校

委員

渡辺 俊二

広島市立古田中学校

 


 

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