2.3.3  映像教材が学習に与える効果と課題

 「ビデオクリップを利用した教材の共同製作」プロジェクトの参加校より、このような教材の効果や課題に関して作多くの感想が寄せられた。それらを以下にまとめることにする。
(効果)
 ビデオクリップを用いた教材をネットワークを利用して共同作成したことに対して、良かったことや優れていたことは次の点があげられる。

学習指導上の効果
  体育や家庭科など、実技を伴う教科指導においては、動画を利用することで身体の動作や適切な体の位置を知ることができる。このため効果的な学習が可能になった。

(2)デジタルビデオの優位性
  デジタルビデオなので、再生や停止が簡易におこなえ、逆向けやコマ送りなどを活用して分解写真のように動きをチェックすることができた。

(3)LAN端末型の優位性
  一般的なビデオやテレビの視聴と異なり、コンピュータが多数ある教室での利用の場合、多くの端末で児童がそれぞれの端末を利用できるので児童の個別の要求に答えることができる。

(4)インタラクティブな利用
 短いビデオクリップ教材を多数用意することで児童が自分の課題に応じたビデオクリップを組み合わせて選択することが可能である。ビデオが垂れ流されるのを一方的に見るだけでなく、児童の主体的な学習参加が可能になり、児童それぞれの課題を追求することができる。

5)地域差を生かした教材の作成
 「各地の方言調べ」など異なる地域の素材を生かした教材を作成できた

(課題)
@ネットワークの転送速度がまだ十分早くないため、すべてリンクで処理することができずに、最終的にはCDRなどのメディアに保存して再配布しなければならなかった。
Aまだまだ教材が不足しているので、今後もこのプロジェクトを継続して教材を増やしてゆきたい。

 

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