昨年度の調査・分析の結果、データベースの検索等においては、ネットワークの回線速度、サーバマシンの能力が検索、結果表示に大きく影響を及ぼすことが明らかになってきている。回線の細い学校から同時に多数の検索リクエストがかかった場合、システムの処理の待ち時間の間に、ネットワークがタイムアウトする事がよく見られた。本システムはWS上で動作しているが、システムの能力は現在から見れば非常に遅いものであり、複数の学校からの同時アクセスには耐えられない。安定した運用にはサーバを高性能化するだけでなく、ネットワーク速度を考慮した分散配置が必要である。
現在地域によっては、教育NOCを中心とした学校ネットワーク接続を行っているところもある。教育NOC型接続では、インターネットの出口にファイヤーウォールを設置しているところがほとんどである。また大きなキャッシュサーバを用意しているところもあり、本システムを安定して利用するためには、これらと矛盾なく接続する必要がある。今後の活用に際してはネットワークの構成を考慮しながら配置を行っていくことが重要である。