(1) 目的
視覚障害、知的発達障害および肢体不自由障害をもつ児童・生徒を対象に、インターネットを利用した実践を行い、障害をもつ児童・生徒のインターネット利用について有効性、課題を探る。
(2) 内容
a. 視覚障害:Lynx Mail GateweyシステムによるWWW情報の電子メール化サービスを利用する。福島県立盲学校はこのシステムを利用してWebサイトからテキストによる情報収集を行い、このテキスト情報を音声読み上げ装置を利用して音声化する。このシステムを利用して収集した情報を元に、音声で入・出力しながら電子メールを利用して同種学校や一般校の児童・生徒とのオンラインディベートによる実践研究を行う。
b. 知的発達障害:精神薄弱児童・生徒にとってWWWは広域な社会への参加機会を与える効果が期待できる手段である。Webプラウザは、音声や画像に容易にアクセスできるツールであり、そこで福井大学教育学部附属養護学校、大津市立平野小学校(特殊学級)においてタッチモニターでWebブラウザを利用し、精神薄弱児童・生徒が興味を持つWebサイトを立ち上げるとともに、タッチモニターの利用を前提としてWebサイトを利用するためのホームページを作成し、Webの利用を試みる。
c.肢体不自由:Cu-SeeMeを利用して学校と在宅児童・生徒との間でインターネットを利用した情報交換を試みる。
d.重複障書:インターネット利用の試みが遅れている肢体不自由と精神薄弱を合わせ持つ重複障害児童・生徒のインターネット利用について、ハードウェア・ソフトウェアの在り方を調査する。
(3) 参加校
a. 視覚障害 | :福島県立盲学校 |
b. 知的発 | :達障害:福井大学教育学部附属養護学校、 大津市立平野小学校(特殊学級) |
C. 肢体不自由 | :東京都立光明養護学校 |
d. 重複障書 |
:研究グループ |