第15回マイタウンマップ・コンクール表彰式

2009.03.14 UP

とても悪天候の中、いつも通り入賞者で埋まった会場
 平成21年3月14日(土)、東京のお台場にある日本科学未来館において、第15回マイタウンマップ・コンクールの表彰式が行われました。この日は、前日からの悪天候で遠方より参加してくれる入賞者の様子が気がかりでした。大きな荷物を抱え、船の科学館駅を降りてわずか3歩ほど歩いたところで私のビニール傘は一瞬にして大破。
 「・・・。」
 とりあえず、会場に入賞者を運んでくれる「ゆりかもめ」は動いているようでしたがとても不安な幕開けでした。
挨拶される坂元委員長

 10時前には1番乗りの小学校がやってきた。元気よくあいさつをしながら受付を通り過ぎて行き、外で吹き荒れる風も何処吹く風かと意に介さない様子。内心はとても緊張しているのかも知れない。やがて続々と入賞者がやってきて会場はいつも通りに埋まっていきました。しかし、予想通りわかば賞の白山市立湊小学校(石川県)と倉吉市立社小学校(鳥取県)の飛行機が何時、飛べるかわからないという連絡が入ってきました。
 わかば賞の表彰を後に回すことを舞台スタッフと確認して予定通り表彰式を開始。定刻にはオープニング映像が流れ、実行委員が紹介された後、坂元先生の挨拶。
 「3分でお願いしますと言われても、言いたいことがたくさんあるから無理だよね。」と委員長がおっしゃると会場から笑いがおこり、それまでの緊張感が解けました。応募数が減ったことは残念だけど、例年通り作品の内容は多方面で面白いものであったこと。丁寧に入賞作品の講評をされ、来年は質・量ともに高まっていくことを期待された。

左から坂元委員長、新マイスター中川さんと中村さん

 表彰式はわかば賞の入賞作品の紹介のあと、共同通信社賞、時事通信社賞、産経新聞社賞の授与がつづく。今回の入賞作品は幅広い世代の人たちや、学校だけでなく個人や団体までとても幅の拡がりが見えます。日本ユネスコ協会連盟賞の益永さんの家族作品も久々でした。学校だけでなく、公民館を舞台にした社会教育なども注目されましたし、高校生や大学生の作品は労力をつかって内容の濃い作品が高く評価されました。

 表彰の中盤には昨年の暮れに発表されたマイタウンマップ・マイスターに加わった中川斉史(徳島・三好教育研究所)さんと中村武弘(三重県教育委員会)さんに認定証が渡されました。お二人とも各県の広域にわたって活躍され、全国的にもご活躍の方です。

小宅小学校の11人の代表
 マイタウンマップ・マイスター認証式以降はいよいよ大臣賞の受賞になります。つくば市立二の宮小学校(茨城県)や、金沢市立東浅川小学校(石川県)など、実力を年々向上させてきた学校もあれば、小平市立小平第6小学校(東京都)のように、初応募で初受賞が大臣賞になった学校もあります。それぞれに晴れ晴れとした笑顔を続き、いよいよ内閣総理大臣賞の発表となります。
 司会の荻島さんに紹介され、舞台袖から11人の代表がステージにあがりました。受賞が決まった日から「折角だから姫新線のプレゼンをやりましょう」ということになり、プロジェクトリーダーとなった12人が練習してきました。しかし、急にひとりが欠けることになって、東京に向かう新幹線の中で来れなくなった友達の分を11人で振り分けることになりました。会場についてからも練習をする時間はなく、それぞれの順番を確認しただけで表彰式は始まっていたのです。

練習を重ねた成果を存分に。

 プレゼンテーションは「姫新線プロジェクト」の発端と活動内容が紹介され、姫新線の過去、現在、未来について11人が入れ替わりに見事な発表が展開されました。それぞれの発表が終るたびに拍手が起こり、会場にいた同学年の子供たちはもちろん、大人も引き込まれていきました。そのプレゼンが終った時、その場にいた誰もが彼らの内閣総理大臣賞受賞を心から得心したことでしょう。

徐々に会場全体が引き込まれていった
発表はクライマックス。
凛とした子どもたちの表情はとても清清しかった。
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