ネット社会の歩き方

内容の紹介


1.「ネット社会(しゃかい)(ある)(かた)」とは

便利(べんり)なネット社会(しゃかい)を、安全(あんぜん)(たの)しむために、()をつけなければならないことを、(まな)ぶための教材(きょうざい)です。

ネット社会は、とても魅力的ですが、危険なこともたくさんあります。失敗なく安全にくらすためのポイントを学んで、インターネットの便利なサービスを使いこなしましょう。

みなさんは、ネチケットを知っていますか?ネット社会に参加する人たちが、お互いに迷惑をかけたり、不愉快な思いをさせたりしないように行動するための心がけです。ネチケットを知らないで、トラブルを起こしたり、トラブルに巻き込まれたりした人はいませんか?

ネチケットなどの「情報モラル」は、ネット社会に参加する市民が、お互いに尊重しなければならない道徳です。日常の社会と同じく、ネット社会でもモラルやマナーにそった行動を心がけましょう。

モラルの基本は、お互いの信頼です。人を信じる心を大切にするとともに、信頼を裏切らない行動をするよう心がけることが、お互いを認め合い、尊重しあう社会生活の基本となります。

しかし、人の信頼しあう心を逆に利用して、人をだましたり、悪いことをする人がいるのも事実です。ネット社会では、相手の顔が見えないことが多く、良い人・悪い人の見分けがつきません。“良い人になりすました悪い人”からだまされて、被害を受けることがないように、「情報安全」の知識を身につけて、賢く、自分の行動に自信と責任をもてるネットワーク市民になることを目指しましょう。

「ネット社会の歩き方」は、情報モラル情報安全について、アニメーションでわかりやすく学べる教材です。インターネットで行われている様々なサービスの正しい使い方を知り、また、失敗の事例から、トラブルを避ける方法を知るケーススタディ(事例研究)を通して、ネット社会で正しく安全に過ごすための考え方と態度を養いましょう。

   ※ネチケット=ネットワーク上のエチケット(netiquette)
   ※情報モラル=情報社会で適正な活動を行うための基となる考え方と態度

2.当サイト公開の目的

 財団法人コンピュータ教育開発センターが実施した平成12年度Eスクエア・プロジェクト「先進的情報技術活用プロジェクト」及び、平成13年度Eスクエア・プロジェクト「先進企画プロジェクト」で作成された「ネット社会の歩き方」が平成17年度「ネット社会の歩き方HP改訂」プロジェクトとして、改訂されました。このプロジェクトの成果が広く学校や家庭で利活用されるよう、そして家庭への普及を目指して、Web サイト名称「ネット社会の歩き方」を公開しております。

3.「ネット社会の歩き方」プロジェクトの概要

(1)プロジェクトの目的
 児童・生徒が教室で可能な限りリアルな情報社会との接触を体験し、ネット社会を「安全に、楽しく」過ごす知識を身につけるためのカリキュラムとソフトウェアを開発し、Webページで公開するなどして学校、家庭に広く供することを目的としています。
(2)プロジェクトの背景
 急速に進みつつあるネットワーク関連技術の進化とその普及により、大人から子供まで様々な場所でインターネット関連情報サービスを利用する機会が増えてきました。その中で子どもたちがその利用にあたって被害にあったり、本人の自覚の無いまま、他者やネットワークに害をおよぼす可能性も考えられるようになってきています。  このためにも、ネット社会における一定のルールを学んでおく必要性は高く、学校教育はもとより、家庭でのネット教育や、社会人向けのネット教育からのニーズも強まっているのが現状です。

4.「ネット社会の歩き方」サイトの概要

 平成17年度の開発成果を公開しました。このサイトを利用するにあたり、以下の説明を改めてお読みください。
(1)平成12〜13年度の開発成果
「学習ユニット」 問題点を把握して考える学習を始めるためのアニメーション教材です。
・解説なし学習ユニット
 子ども自身が操作しながら進めることができますが、解説は表示されませんので、考える学習を主とした授業に適しています。平成12年度はこの解説なし学習ユニットを20個用意、平成13年度に14個を追加、平成17年度に9個追加し合計43個の学習ユニットになりました。
・解説つき学習ユニット
 子ども自身が操作しながら、自己学習をすることができます。  教師や保護者が演示する場合は、解説画面の手前で止めて、意見発表や話し合いのあとで解説するとよいでしょう。平成13年度までの34個に解説画面を用意し、平成17年度にはまとめ画面を追加。合計43個の学習ユニットのすべてに、まとめと解説の画面を用意しました。
「電脳商店街」教材(平成13年度開発)
・電脳商店街シミュレーション
 オンラインショッピングの模擬体験を通じて、信頼できる商店の見分け方を学びます。安心して利用できる電脳商店はどれでしょう?
・電脳商店街ツアー
 文字入力を必要としないツアーバージョンです。教師や保護者が演示しながら、問題点を説明する場合に適しています。
補助教材 学習のための補助教材として、以下の資料を教師、生徒のために用意しました。
・指導事例集
 学習ユニット、電脳商店街を利用した授業事例集
・プレゼンテーション資料集
 学習ユニットを利用した一斉学習や情報教育のための研修会などで利用していただけるように、学習ユニット毎にイラストと説明文によるプレゼンテーション資料集
・ワークシート集
 生徒が授業の後のまとめとして活用するワークシート集

(2)平成17年度の開発成果
 平成12年度13年度の開発後4年間の社会情勢の変化を反映して、34個の学習ユニットの改訂を行うとともに、新たに9個の学習ユニットを追加しました。合計43個の学習ユニットは、操作性が統一され、様々な校種・場面で活用しやすいように配慮されています。
 それぞれ、課題提示学習のための「解説なし」教材と、自己学習にも対応した「まとめ・解説つき」教材を用意しています。もちろん、補助教材も一部改訂・拡充を加えました。

5.「ネット社会の歩き方」サイトのソフトウェアのオープン化

 サイトへのアクセス集中を防ぎ、利便性を高めるため、学校内サーバーにインストールして利用できるよう、本サイトに掲載されているコンテンツは自由にダウンロードして、利用することができます。
 詳細は「ご利用上の注意 1.ソフトウェア等使用許諾」等をお読みください。

6.システム要件

・ブラウザ Firefox 1.0以上 Microsoft Internet Explorer 5.5以上
・Flash Player 7.0以上
OpenOffice 2.0以上

7.改訂作業に関わった方々(平成17年度「ネット社会の歩き方」改訂委員会メンバー)

氏名(敬称略、順不同)
所属(平成18年3月31日現在での所属を掲載しています)
委員長
 高橋 邦夫  千葉学芸高等学校
委員
 石原 一彦  大津市立藤尾小学校
 榎本 竜二  東京都立江東商業高等学校
 西田 光昭  柏市立土南部小学校
 長谷川 元洋  金城学院大学
 寳迫 芳人  所沢市立荒幡小学校
 三宅 健次  千葉大学教育学部附属中学校
 吉川 誠司  WEB110
オブザーバ
 大西 尊久  文部科学省 初等中等教育局参事官付
 成田 裕幸  経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 情報セキュリティ政策室
 柏原 恭子  経済産業省 商務流通グループ 消費経済部 消費経済政策課
 上原 智  経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課
 菊田 真希  経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課