不登校児童・生徒を対象にした
電子カウンセリング支援システムの構築


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2.目的

      本プロジェクトは今後の国内におけるインターネットカウンセリングの普及の基礎となるように、以下の基本的な事項から実施期間内で可能な目標を絞り実施する。なお「児童・生徒の心」を扱うものであり、短期間でカウンセリング効果を実証することは難しく、実施効果は通常最低でも半年単位で評価するものである。そのため、カウンセリング自体の評価は継続して実施する必要がある。

      (1) 児童・生徒と、両親、カウンセラー、教師にとって有効で実運用可能な電子カウンセリングシステムの要件の調査、作成

         恒常的なインターネットカウンセリングの実運用を考慮し、インターネットを使用したカウンセリングにおいて現場のカウンセラー、教師が本当に必要としている機能を調査し作成する。また、児童・生徒を含めたシステムの利用者にとって日常的に扱いやすいシステムを設計、作成する。また、運用中も現場の意見を聞きシステムの改良を行う。

      (2) 電子カウンセリングシステムの利用によるコミュニケーションの改善状況の評価

         本プロジェクトはインターネットでは従来対面とは異なったコミュニケーションが行われることを想定しているため、具体的に「児童・生徒が相談しやすくなった」等のコミュニケーションが改善される点と「相談したことにより児童・生徒が悩みを解決した」等のコミュニケーション促進による効果を評価する。

      (3) システム運用のセキュリティの検討

         特に実運用上問題となるセキュリティの技術的な実現方法を検討する。また児童・生徒のカウンセリング情報を扱うことに対して、児童・生徒、教師、カウンセラー、システム運用者によるセキュリティを重視した運用方法を構築する。

      (4) プロジェクト成果の公表

         電子メール等を使用したカウンセリングを検討している教育機関も増えてきている。これらの今後の計画を支援するため、個人セキュリティに十分注意しながら、今回の成果をWeb、学会等の場で公表していく。

      (5) 総合的な電子カウンセリグシステムのための調査・試作

         将来的に総合的な電子カウンセリグシステムを作成するために、テレビ会議によるカウンセリング、心理テストのWebによる実施等についても、今回のプロジェクトで調査、一部試作する。



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