不登校児童・生徒を対象にした
電子カウンセリング支援システムの構築


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3. プロジェクトの概要

3.1 プロジェクトの方針

      (1) 電子カウンセリングシステムとしての基本機能の確立

      (2) 実際のカウンセリング現場での使用

3.2 プロジェクトの実施方法

      具体的に下記の方法でプロジェクトを進めた。

      (1) 有効な電子カウンセリングシステム要件調査、仕様の作成

      (2) 電子カウンセリングシステムの構築

      (3) 電子カウンセリングの実践

      (4) 成果の公表

3.3 システム概要

       プロジェクト開始時、下記のカウンセリング形態を想定し、調査・開発を進めた。

        ア.電子メールをベースにした特定児童・生徒対象の個別カウンセリング

        イ.Webをベースにした学校地域内相談窓口による不特定児童・生徒対象の個別カウンセリング

        ウ.Webをベースにした地域内集団カウンセリング

       以下の2項目に対応したシステムを試作し、上記カウンセリングの補助として使用する。

        ア.テレビ会議をベースとした個別カウンセリングの支援

        イ.心理テストのWebでの実施(尚、今回は正式な心理テストではなくカウンセラーの質問紙とする。)

      (1) 想定システム基本機能

        ア.個別カウンセリングサブシステム(特定児童・生徒対象)

           

        • 主として電子メールを使用し、カウンセリング対象の特定児童・生徒(不登校児童・生徒を主に想定)とカウンセラーとのコミュニケーション機能を持つ。

        • カウンセリングの記録状況はサーバに蓄積し、関係者が認証後参照することができる。

        • カウンセラーと教師は電子メール又はサーバを経由して、情報の交換を行うことができる。

        • 児童・生徒がパソコン操作に不慣れなことを考慮し、操作の簡単なメール機能を持つ。

        イ.電子相談窓口サブシステム(不特定児童・生徒対象の個別カウンセリング)

           

        • 児童・生徒は家庭又は学校のパソコンからWeb上で、悩み等の相談を登録することができる。また、カウンセラーや教師の回答等もWeb上で見ることができる。

        • カウンセラー又は教師はWeb上の相談を検討し、Web上で回答することができる。尚、教師は必要に応じて、カウンセラーに連絡し援助を仰ぐことができる。

        • 相談内容及び回答はサーバ上に蓄積され、認証後、参照することができる。

        ウ. 集団カウンセリングサブシステム

           

        • 児童・生徒は家庭のパソコンからWeb上で、自分自身の悩み等の相談をすることができる。また、他の児童・生徒といっしょに問題をWeb上で討論することができる。

          カウンセラーはWeb上の相談を検討し、Web上で回答することができる。また複数の児童・生徒と同一問題についてWeb上で討論することができる。

        • 相談内容及び回答はサーバ上に蓄積され、認証後、参照することができる。

      (2) 想定システム管理運用サブ機能

        カウンセラーが用意した質問紙に対して、利用する児童・生徒がWebで回答することができる。



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