E-Square ProjectEスクエア・プロジェクトホームページへ 平成13年度 成果報告書
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教育用ソフトウェア情報の提供に関する調査研究

5. 考察
 本調査の結果,画面の見易さや操作性については,情報提供者,情報利用者共に67%以上が「良い」との回答を得ている。また,情報利用者においては,本システムは「教育用ソフトウェアの情報を入手する手段として有効である」との回答が67%となっている。
さらに,教育用ソフトウェア情報の検索システムを「今後も活用していきたい」という回答は,情報提供者,情報利用者共に100%に達しており,双方にとって本システムは,非常に有効なものであるということがわかった。
 しかしながら,情報提供者においては,「ユーザアクセス数」や「ランキング情報」
「掲示板」などについては,あまり「役立ってはいない」という回答や,情報利用者においても,「授業運用例」や「ランキング情報」,「掲示板」については,あまり「役立ってはいない」との回答がある。これらの理由としては,いずれも提供する情報量が少ない
ことに起因するものであるが,情報量を増やすことによりさらに効果的な情報提供が行えるシステムとなることがうかがえる。
 ヒアリングの結果からは,教育用ソフトウェア情報の検索システムそのものは,良い評価を得ているといえるが,提供する情報はまだ充分に満足できる「量」に達していないことがわかった。一方,情報提供者,情報利用者共に教育用ソフトウェア情報の検索システ
ムの知名度がまだ高くないことも指摘しており,検索システム自体が利用されている機会の少ないことも,情報量の少なさに繋がっているものと考えられる。
 そのため,今後の効果的な活用を図るためには,まず「情報量の増加」,そして「知名度の向上」の2点が重要であり,これらを積極的に推進することで,さらなる効果的な利用促進が図れるものといえる。
 さらに,これまでのようなテキスト・静止画ベースの情報提供方法だけではなく,音声や動画を盛り込み,時代に即した情報提供方法を行うべくシステムの改善要望も出ており,利用者の必要とされる情報提供方法を推進することが一層の利用促進に繋がるものといえる。
 今後の教育界への有益な情報提供と効果的な利用促進のためにも,本調査によって得られた要件をもとに,教育用ソフトウェア情報の検索システムの更なる改良や知名度向上と情報量の増加に向けた新たな施策を講じることが期待される。
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